犬といえば介助犬や警察犬としても活躍するなど、飼い主への高い忠誠心が特徴に挙げられます。米国では、84歳の高齢女性に9日前に引き取られた黒ラブラドールレトリーバーのミックス犬が「あまりに忠犬」と話題に。米地元テレビ局「KHOU 11」が特集しました。

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引き取られて間もない保護犬が見せた忠誠心

　事の発端は、米現地時間7日に起きました。テキサス州ヒューストンに住む84歳のパール・ラドクリフさんがこの日、行方不明になってしまったのです。ラドクリフさんの安否が心配される中、行方不明になって2日後の午後に甥のドーン・グリフィスさんのもとへ朗報が。ラドクリフさんが地元の病院にいると電話で連絡を受けたのです。

　警察によるとラドクリフさんは同日、地元ビーチナッツ通りの道端で意識不明のまま倒れていたところを発見されたそうです。

　またラドクリフさんの家族によると、今回の発見にあたり大きな役割を果たしたのは黒ラブラドールレトリーバーのミックス犬「マキシマス」くん。ラドクリフ家には事件が起きる1週間前に引き取られたばかりだったそうですが、ラドクリフさんが発見されるまでの約48時間、片時もそばを離れなかったそうです。

　同局のジャネレ・ブラドー記者は自身のツイッターでつぶらな瞳をカメラへ向けるマキシマスくんの写真を公開し、その忠誠心の高さをこう称えています。

「彼女（ラドクリフさん）の愛犬マキシマスについて追記します。彼女は9日前に里親になったばかりでした。数日間一緒に過ごしただけなのに、あまりに忠犬でした。そばから片時も離れようとしなかったんです。家族は明日、マキシマスを動物検疫所に迎えに行きますが、絶対に彼を手放すことはないでしょう！」

　さらに、ブラドー記者の投稿のリプライ（返信）には「保護犬が最高のペットになる！」「何てかけがえのないわんちゃん、忠実な仲間なのでしょう！」など、危機的状況の飼い主に寄り添い続けたマキシマスくんへの称賛が相次いで寄せられています。

　グリフィスさんによると、その後のラドクリフさんの健康状態は特に問題なかったそう。また、ラドクリフさんが今後安全に過ごせるよう、家族でより良い対応を考えていくとしています。

（Hint-Pot編集部）