海外ニュース
事故で愛犬が行方不明に “テクノロジー”を駆使した捜索劇に米国で注目集まる
公開日: / 更新日:
愛するペットが何かのきっかけで行方不明になったらどうしますか? きっとSNSなどで情報を募り、懸命に見つけ出そうとするでしょう。もし、それでも見つからなかったら……。米国では、3か月間も行方が分からなくなった愛犬と飼い主を再び引き合わせるべく、保安官事務所の職員が行った捜索劇が話題に。米コロラド州のラジオ局「KRDO」が詳細を報じています。
◇ ◇ ◇
愛犬ファラーちゃんはつらい状況にあった家族を照らした“一筋の光”
このほど大切な家族の一員である愛犬と何か月も離れ離れになってしまったのは、コロラド州在住のテイラー・サラザールさん。同局電子版によると、愛犬のゴールデンレトリーバー「ファラー」ちゃんが行方不明になるきっかけは、3か月前に起きました。
この日、サラザールさんの父親がファラーちゃんを車に乗せ郊外を運転していたところ、突如発作に見舞われ事故を起こしてしまいました。そのショックのせいか、ファラーちゃんは事故現場から逃げ去り、どこかへ……。
思わぬ形で行方不明になってしまったファラーちゃんは、サラザール家にとって特別な存在。2019年にサラザールさんの夫フィリーさんが末期がんと診断された際、一家はファラーちゃんの里親になったそうです。その時の経緯をこう振り返ります。
「当時の私たちには家を明るくする存在が必要で、ファラーがまさにそうでした。夫はファラーと出会った瞬間から恋に落ちたのですよ」
残念ながら、フィリーさんはファラーちゃんと出会ってから3か月も経たないうちにこの世を去ってしまいましたが、それでも新たに迎えた愛犬の存在は暗闇を照らす“一筋の光”だったようです。
そんな最愛の家族が長く見つからない間も、家族は無事を信じていたそうです。監視カメラが農場で水を飲むファラーちゃんの姿をとらえたこともありましたが、捕獲には至りませんでした。