料理・グルメ

秋の味覚を食べ比べ 新栗のみを使った栗きんとん7種を詰めた夢の箱 12月まで販売

著者:Hint-Pot編集部・西村 綾乃

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全国にファンを持つ「中津川栗きんとんめぐり」をPRするにぎわい特産館のスタッフ【写真提供:にぎわい特産館】
全国にファンを持つ「中津川栗きんとんめぐり」をPRするにぎわい特産館のスタッフ【写真提供:にぎわい特産館】

「栗きんとん発祥の地」として知られる岐阜県中津川市内の和菓子店に、収穫したばかりの新栗を使った「栗きんとん」が並び始めました。現地の老舗や名店が丹精込めた逸品を「食べ比べしたい!」というファンの声に応えて生まれたのが、各店の栗きんとんを詰め合わせた2種類の「中津川栗きんとんめぐり」です。参加14店舗の栗きんとんを7つずつセットにした夢の箱は、3か月で約1万5000箱を売り上げる人気の品。JR中津川駅前にある同市の情報発信拠点「にぎわい特産館」で12月5日(日)まで販売されている他、公式サイトでは通信販売も受け付け中です。この機会に秋の味覚を食べ比べてみませんか。

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名店の味を食べ比べ 今だけの新栗を存分に味わって

 栗きんとんというと、甘露煮した栗をサツマイモや栗のあんで和えたおせち料理をイメージする人が多いかもしれません。「栗きんとん発祥の地」を謳う岐阜県中津川市では、刻んだ蒸し栗に砂糖を混ぜて炊き、茶巾で絞ったお菓子を「栗きんとん」と呼び親しんできました。

 8月に収穫される「新栗」を使った栗きんとんが販売されるのは、9月上旬から約3か月の期間限定。街中にほんのりと甘い香りが漂うこの時期、全国の栗好きが地図を手に街をめぐるといいます。

 市街地から離れたところにかまえている店もあり、「あれもこれも食べたいけれど、全部買うのは大変」という声を聞いた同観光協会が2007年、異なる店の栗きんとんを1つずつ詰め合わせたセット商品「中津川栗きんとんめぐり」を考案。口コミなどで話題を集め、累計20万個近くを売り上げる大ヒット商品になりました。販売初年の参加は6店舗でしたが、2011年からは14店舗に拡大しています。

お茶と7種類の栗きんとんがセットになった「栗きんとんめぐり」【写真提供:にぎわい特産館】
お茶と7種類の栗きんとんがセットになった「栗きんとんめぐり」【写真提供:にぎわい特産館】

 今年は地元のお茶1袋を入れた「風流(ふりゅう)」と「ささゆり」の2種が、12月5日まで販売されます。「風流」には、おこげの風味も楽しめる「松月堂」、雑味のない味にこだわる「美濃屋」の他「恵那福堂」「松葉」「新杵堂」「ヤマツ食品」「川上屋」が参加。「ささゆり」には自社農園で生産した栗を使った「栗菓匠 七福」、九州産の栗と地元の栗をブレンドした「しん」に「仁太郎」「満天星一休」「信玄堂」「柿の木」「梅園」が名を連ねています。

 今年の栗は実が大きく豊作で、風味も良いのが特長。担当者は「9月初旬は早生、以降は中生、晩生と時期により使用する栗の品種を変えています。その時期に最もおいしい栗が『栗きんとん』に使用されています。ぜひ味わって」と呼びかけています。

 価格はいずれも2086円。直接販売は同市の観光案内所「にぎわい特産館」(岐阜県中津川市栄町1-1 にぎわいプラザ)にて。同館のオンラインショップでも通信販売を受け付けており、全国発送に対応します。

9月9日は栗きんとんの日 家庭では栗ごはんを炊く風習も

 中山道の宿場町として栄えた同地は、訪れた旅人に栗料理を振る舞って歓迎したといわれています。長旅で疲れた身体を癒やした「栗きんとん」。明治の中頃にはすでに商品化され、中津川土産として知られるようになりました。

 中津川市と中津川菓子組合は、栗きんとんが生まれた地をPRしようと、2006年にJR中津川駅前のロータリーに「栗きんとん発祥の地」と記した石碑を建設。旧暦の9月9日が栗を食べて無病息災を祝う「栗節句(重陽の節句)」だったことから、9月9日を「栗きんとんの日」に制定し、毎年石碑の前で神事を営んでいます。

 8月末から八百屋などにも並ぶ新栗。家庭では栗ごはんや蒸し栗、渋皮煮などを作り、実りに感謝しているそうです。

(Hint-Pot編集部・西村 綾乃)