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「サーフィン・U.S.A.」の町で犬の波乗り大会 70匹の熱戦が話題 「うちの子が勝つ」
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犬がボードで波乗りを楽しむドッグサーフィン。1920年代から行われていた記録があるという意外にも歴史ある“スポーツ”です。サーフィン人気が高い米カリフォルニア州では、サンフランシスコで本格的な競技会も開催されているほど。今回は同州サンディエゴで開催された、チャリティイベントとしてのサーフィン大会をご紹介しましょう。
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参加は無料 寄付金は地元動物保護センターへ
ザ・ビーチ・ボーイズの名曲「サーフィン・U.S.A.」に登場する町、カリフォルニア州サンディエゴ郡のデルマー。デルマー競馬場とサーフィンで知られる高級住宅街です。そんなデルマーで毎年恒例のイベントといえば、犬のサーフィン大会「Surf Dog Surf-A-Thon」。今年は現地時間18日に開催され、波乗り自慢のわんちゃん70匹がビーチに集結しました。
今年で17回目を迎えるこの大会。参加は無料ですが寄付が奨励されるというスタイルです。寄付金は地元の動物保護センター「ヘレン・ウッドワード・アニマルセンター」の運営資金にあてられます。
センターのウェブサイトによると、競技は超小型犬から超大型犬まで体重別の階級に分かれて実施され、波に乗る能力やライド時間などをジャッジ。各階級の1~3位が決定した後は、各階級の1位による決勝戦が行われました。また、飼い主と一緒にサーフィンしながらコスチュームなどでクリエイティビティを競う種目も新設されたそうです。
サーフィン歴10年のわんちゃんも出場
大会当日の様子をリポートしたのは、米大手テレビネットワークの地方局「NBC サンディエゴ」でした。会場のデルマー・ドッグビーチに大勢の観衆が詰めかける中、開始のホイッスルとともに、サーフボードを担いだ飼い主たちと海に向かうわんちゃん。サーフボードの上にしっかりと立って波に乗る小型犬の姿や、後ろ向きに波打ち際へ向かってくる猛者なども登場し、ビーチは大盛り上がりです。
「うちの子が波を大好きなのが分かるでしょう。彼女はとても上手だった」とペット愛を炸裂させるのは、カリフォルニア州北部から参加した女性。サーフィン歴約10年の愛犬「デリア」ちゃんと、その弟の「サムソン」くんがエントリーしました。
「彼女をとても誇りに思っています。もちろん他の犬も大好きだし、みんなを応援していますよ。でも、うちの子が勝つことを祈っています」
愛犬とカヤックで遊んでいたことがきっかけで、ともにサーファーに転向したという女性は「うちの子はサーフィンが大好き。他の犬には自分のボードに近寄らせないんですよ」と語っています。また「もう我が子ですよ。ただただ応援するしかありません。ゴーゴーゴーって。(子どもの応援と)同じことです」と語る男性も。
大会では競技の他にも、企業ブースの設置や仮装コンテストの開催などさまざまな見どころが。一体になってサーフィンを楽しむ飼い主とわんちゃんたち、そして開放感にあふれるビーチの様子は、見ているだけでさわやかな気持ちになるでしょう。
※犬のサーフィンには救命胴衣の着用や飼い主に一定の知識が必要です
(Hint-Pot編集部)