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「ニャルセデス・ベンツ」 高級車を“乗り回す”ねこ 飼い主さんの渾身作に約7万人驚愕
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知名度の高い高級車メーカーといえば、ドイツの「メルセデス・ベンツ」。ドライバーにとっては憧れの車ですが、ついに“ねこのオーナー”が登場したようです。ご自慢の黒いベンツは何と飼い主さんの手作り。しかも、車輪付きの可動式です。一体どのようにして作られたのでしょうか? 飼い主のやまねこ(@9HGvBcvxvg6TiRQ)さんに詳しいお話を伺いました。
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ベンツ制作のきっかけは毎日の遊び
推定1歳の男の子「テト」くんは元保護ねこ。2021年7月、アパート前で鳴いていたところを保護されました。耳を怪我していましたが、やまねこさんがごはんをあげると懐いてきたそう。そのかわいさにノックアウトされ、お迎えを決めました。
名前の由来は、保護した時の姿から。耳が大きく、肩に乗ってきた姿がスタジオジブリの人気アニメ映画『風の谷のナウシカ』に登場するキャラクター、テトに似ていたそうです。今では「てっちゃん」の愛称で呼ばれ、甘えん坊で“よくしゃべる子”に成長しました。
テトくんが好きな遊びは、カゴに入ってやまねこさんに引いてもらうこと。それが転じて、愛車のベンツが誕生しました。実はやまねこさん、以前から手作りのおもちゃを多数制作しています。
「体重5キロのてっちゃんを低い姿勢で毎日引いていると腰が疲れてきたんです。『車輪が付いていたら楽になるかな』と考え、車を作ることに。最初は軽トラックを作る予定だったのですが、段ボールの形から違うなと思いました。そこで夫に聞くと『ベンツのゲレンデがいいんじゃないか』との返事があり、写真を見たらかっこよかったので即採用しました!」
ベンツのゲレンデ(ゲレンデヴァーゲン)とは、1979年にクロスカントリービークルとして登場したGクラスの愛称。価格は1000万円超、納期は半年から1年というSUV車です。角張ったフォルムの車体は確かに段ボール工作向きかもしれません。
「助手席空いてますか?」 デート希望の声も殺到!?
そして制作を開始したやまねこさん。約2週間後には、高さ50センチほどの立派な“新車”が完成しました。
「隙間時間で制作しました。こだわりは壊れにくいように強化段ボールを使ったことと、楽に押せるようにキャスターを付けたことです。他にはカーボン調のリメイクシートを貼るなど、見た目にもこだわってみました」
完成後は“納車”です。初めて乗った時のテトくんは、興味津々ながらもなぜか頑なに後ろ向きで乗車し、飼い主さんの笑いを誘ったそう。やっと前を向いてくれたところで撮影された写真は、ツイッターに公開されると6.1万件もの“いいね”を集めました。
リプライ(返信)には「車、かっこいいし、自作ですごいです」「ライトを肉球っぽくしてあるのは標準装備ですか? 高級車はカスタムするとわけが分からない価格になるので大変ですね」「カーボンだし、カスタムも最高」「ニャルセデス・ベンツですね」など、その精巧な作りに驚く声が。また「助手席は空いているのでしょうか」「うわ~、ベンツのゲレンデってやつですか? デートしませんか?」などデート希望の声も寄せられています。
走行動画もダイナミック これからも新作おもちゃが登場?
もちろんやまねこさんは、走行中の様子も動画で公開。ベンツが後ろから押されて発車すると、テトくんは「おっ、これはすごいぞ」といった顔で目を輝かせています。さらに車体は360度回転して方向を変えることも可能。十分すぎる機能性です。
「今までも布や紐で蹴りぐるみを作ったり、段ボールのおもちゃを作ったりしていました。てっちゃんは目新しいおもちゃが大好きなので、今後も遊んだことのないようなおもちゃを作ってあげたいです!」
テトくんへの惜しみない愛情が伝わってきますね。次の新作にも期待したいところです。
(Hint-Pot編集部)