どうぶつ
オグリキャップの孫 牧場で仲間たちと駆け回る元気な姿が話題 「コミュ力高い」
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オグリキャップ。競馬を知らなくても、この馬をご存じの人は多いでしょう。母方の祖父がこのオグリキャップという牝馬、レディアイコが「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」(北海道沙流郡日高町)で余生を過ごしています。今月中旬に同牧場の公式ツイッターが動画を公開すると、瞬く間に再生回数が1万回を突破する人気ぶり。そんなレディアイコの普段の様子などについて、同ファームの岩崎崇文さんにお話を伺いました。
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オグリキャップの孫レディアイコ 毛色は祖父と同じ芦毛
多くのサラブレッドが過ごす北海道沙流郡日高町には、すっかり秋の気配が漂っています。厳しい冬はもうすぐそこ。それでも、オグリキャップ(オグリ)の孫レディアイコ(アイコ)は、他馬とともに元気良く放牧地を駆け回っています。
毛色は、祖父や母と同じ芦毛。岩崎さんは「アイコは、芦毛のもう1頭アニバーサリーと常にいます。芦毛同士、仲がいいのか、ずっといますね。性格はおとなしい。人に対しても、馬に対しても優しいですよ」と目を細めます。
母のミンナノアイドルは、祖父のオグリが残したまさに最後の1頭でした。日本の競馬史に大きな足跡を残した血筋は、まだ途絶えていません。
実績を残したオグリキャップ 安楽死は海外でも報道
オグリは地方の笠松競馬場でデビュー。その後、JRAに移籍し連戦連勝した、元祖アイドルホースです。1980年代後半から1990年にかけて、ご自宅にぬいぐるみがあったという人もいるのではないでしょうか。
ピークに達したのは1990年12月の有馬記念。それまでは同年5月の安田記念で勝利したものの、6月の宝塚記念では2着、秋シーズンの2戦はともに見せ場なく敗戦していました。そこで「オグリは終わった」の声をはね返したのが有馬記念です。4番人気ながら武豊騎手を背に、痛快な快勝劇。バブル経済に沸いていた日本を象徴する出来事でもありました。
競走馬として実績を残したオグリでしたが、種牡馬として活躍馬を送り出すことは叶いませんでした。2006年の交配を最後に、種牡馬を引退。2010年7月には複雑骨折を発症したため安楽死の処置がとられ、この世を去りました。この件は日本国内だけでなく、海外でも大々的に報道。それほどオグリの存在は大きいものでした。
2007年に生まれたオグリの子でアイコの母になったミンナノアイドルは、JRAで1戦し未勝利。2018年にアイコもJRAと地方で10戦しましたが未勝利で、今年3月に引退しました。