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西九州新幹線が開業 「日本の鉄道旅行はトップを走る存在」と海外記者が大絶賛
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西九州新幹線が23日、武雄温泉駅(佐賀県武雄市)と長崎駅(長崎県長崎市)間で開業を迎えました。最新鋭の新幹線に英メディアも注目。「英国の鉄道網が恥ずかしくなる」「21世紀も鉄道旅行のトップを走る存在」など、絶賛の言葉を寄せています。
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西九州新幹線の開業を受け地元はお祝いムード
新幹線としては最も短い全5駅の約66キロを走行する新車両の「かもめ」一番列車は、23日の午前6時過ぎに長崎駅を出発しました。真っ白なボディに、企業カラーの赤を帯状に引いたスタイリッシュなデザインは、豪華寝台列車「ななつ星」を手がけた工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が担当。九州新幹線など、他の新幹線にはつながっていない独立した路線という珍しさも話題になっています。
22日には、開業を記念した「西九州新幹線開業記念フレーム切手セット」(4000円・税込)が「郵便局のネットショップ」で販売開始。また開業日には、始発駅の武雄温泉駅前に2つの新施設「武雄 旅 書店」「武雄温泉駅観光案内所」がオープンするなど、にぎわいを見せています。
1973年に整備計画が決定されて以来、およそ半世紀をかけて実現した新たな新幹線に、地元は大きな期待を寄せているようです。
日本の文化的アイデンティティの一つである新幹線
そんな新たな新幹線は、早くも海外からの称賛も集めています。英高級紙「テレグラフ」は、「なぜ日本の最新鋭新幹線は英国の鉄道網に恥をかかせてしまうのか?」との見出しで西九州新幹線を特集しました。
同紙のダニエレ・デメトリウ記者は、メディア用の体験試乗会をリポート。このほどの西九州新幹線の開業について、「待ちに待ったオープニング」「外国人観光客の国内旅行再開にぴったりなタイミング」と前向きに評価しています。
また、「リニアモーターカーが地上最速かもしれないが、日本の象徴的な新幹線は洗練され、時間に正確で、未来的。寿司や相撲のように日本の文化的アイデンティティに深く根差している」と、「戦後復興の象徴として輝きを放ってきた」新幹線の歴史にも言及。
さらに「椅子の生地からトイレに至るまで、日本の新幹線は21世紀になってもなお鉄道旅行のトップを走り続ける存在であることが分かった」と、日本における新幹線の文化的重要性を海外の読者に伝えています。
(Hint-Pot編集部)