どうぶつ
台風の日に珍客 地域ねことやってきた野生動物に驚き「いつから我が家は動物園に」
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台風シーズン真っ只中の今、「いぬをしまえ」「ねこもしまえ」という言葉がSNSを中心に注目されています。外にいる動物たちが強風や大雨で危険にさらされることから、屋内に入れることを促すものです。地域ねこのお世話をしている一家のご自宅も、先の台風では動物たちの避難を受け入れ。しかし、いつもは地域ねこのはずが、普段あまり見ることのない野生動物もお邪魔したようです。警戒心なくごはんを食べる様子がツイッター上で話題を呼んでいます。当時の様子について、投稿主のノア@廃線跡にもう一度列車を(@Noa3Tr)さんに詳しいお話を伺いました。
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地域のみんなでお世話をしてるねこ チャイちゃん
ノアさんは高校在学中の18歳ながら、「五ヶ瀬川鉄道保存会」会頭として高千穂線の保存活動を行っています。また、自身の作曲・編曲作などを紹介するYouTubeチャンネル「曲編み男子高校生」も運営するという多才ぶりです。
そんなノアさんのご自宅には、主におばあさんがお世話をしているサバトラねこの女の子で、推定7歳の「アンジー」ちゃんが暮らしています。その他にも、地域ねこの「チャイ」ちゃんが出入りしており、お世話はノアさんの一家を含む地域住民だそう。
「ねこが外に行くことが多く、いつでも帰れるように家の玄関ドアを少し開けて、大きさがねこ程度の動物なら通れるくらいの隙間を作っています。スペース的に人は入れないので防犯面は大丈夫です」
大型の台風が来た先日も、ノアさん宅のドアはいつものように開いていました。雨風が強くなった頃、やってきたのはチャイちゃんです。外で過ごせない状況になったため、避難してきたようでした。
その時ちょうど、ノアさんはねこたちのごはんを用意したところ。しかしふと、見覚えのない動物の姿に気づきました。シッポが短く顔つきがイタチにそっくりな動物が、アンジーちゃんのごはんを警戒することなく食べています。思わず二度見したノアさんは、その見た目から野生のアナグマと断定しました。
優雅なお食事後は何事もなかったかのように退散
ノアさんはアナグマの姿を写真に収めると、「いつから我が家は動物園になったんや」というメッセージを添えてツイッターに投稿。すると、6万件もの“いいね”を集めました。
リプライ(返信)には「違和感なく座っていてウケる」「この家なら安心って野生の動物に思われるのって素敵」「アナグマかわいい。噂を聞きつけたのかな?」「野生動物が警戒心なしにくつろぐなんて、この人の肩には野鳥が止まるんじゃないか?」など、野生動物が警戒心なく食事をする光景に興味津々の声が続々と寄せられています。
ノアさんによると、アナグマの様子は「ごく普通」だったそう。
「特に警戒する様子もなく普通に過ごしていました。30分程度だったと思います。しばらくごはんを食べると、テクテクと歩いて何事もなかったかのように出ていきました。ねこはそのまま家に残り、夜を越しました」
野生動物が人間の家に入り、悠然とごはんを食べるなんて、ちょっと珍しいお話かも。普段からねこを大切にしているノアさん一家から、安心できるムードを感じたのでしょうか。または、チャイちゃんが「いい避難場所があるよ」と教えてあげたのかも? ほっこりする写真からは、いろいろな想像が広がりますね。
(Hint-Pot編集部)