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漫画

「飼いやすいはデマ」 ウサギの安易なお迎えを注意喚起する漫画に大反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「知識を持っている人が増えれば、悲しい出来事も減らせる」

 南兎さんに、今回の漫画を描こうと思った理由やウサギの魅力などについてお話を伺いました。

Q. 今回の漫画を描こうと思った理由を教えてください。
「コロナ禍の巣ごもり需要でペットブームが起きているというニュースを、以前テレビで見たことがあります。また少し前から、ウサギの多頭飼育崩壊や飼育放棄の報道が度々目につくようになりました。

 来年は卯年で、きっとペットウサギ業界が盛り上がるのだろうなと考えた時に、知識のない人がブームに乗せられてウサギを迎えてしまい、『想像と違った……』と手放してしまうようなことが今よりもさらに増えてしまうかもしれないと思いました。そこで、ウサギと暮らすのは楽しいけれど、大変な面もたくさんあるということを少しでも知ってもらえたらいいなと思って漫画を描きました」

Q. 印象に残っている読者の感想を教えてください。
「こんなに多くの方に読んでいただけるとは思っておらず、驚きました。『知らなかった』『参考になった』と言ってくださった方がいたのがうれしかったです。ウサギはペットとして人気が出てきているとのことですが、ウサギについて知らない方も多いので、少しでも興味を持ってもらい、ウサギについて知っていただくきっかけになれたらと思います。知識を持っている人が増えれば、悲しい出来事も減らせると思うので」

お迎え検討中の方は保護ウサギも候補に入れてほしい

Q. ウサギの「ひめ」ちゃんと一緒に暮らしていらっしゃる南兎さん。ウサギさんをお迎えしようと思った経緯を教えてください。
「初めて我が家にウサギを迎えたのは小学校低学年の頃で、恐らく親と一緒にお店へ見に行ったのだと思いますが、実はあまり覚えていません……。真っ白な毛並みに赤い瞳の、お嬢様気質の女の子でした。

 その子をきっかけにウサギが大好きになって、以降いろいろなウサギさんをお迎えしてずっと一緒に暮らしてきました。ひめちゃんを迎えた時は、高齢になった先代ウサギのお友達になってくれればいいなと思って迎えたのがきっかけでした」

Q. ウサギさんの魅力を教えてください。
「ふわふわの手触り、くりくりの目、もふっとした手足……。魅力はたくさんあるので、一言で言い表すのがとても難しいです。心を開いてくれたウサギさんが人間に身をゆだねてくれる瞬間は、とても幸せを感じます。初めから人間を信頼しきっている子はもうただひたすらかわいいですが、初めは人間が嫌いでなかなか触らせてくれなかった子が頭を撫でさせてくれた瞬間の喜びは、何年経っても忘れられません」

Q. ウサギさんとの暮らしの中で、大切にしていることを教えてください。
「ウサギを最優先にすることです。例えば、誤食しそうなものは排除して、危険そうなものは隠して、滑りやすい床にはカーペットを敷いて、なるべくウサギが快適に暮らせるようにしています。ウサギの体調が悪かったにもかかわらず仕事を優先してしまい、悪化させてものすごく後悔した経験が過去にあったので、今はひめちゃん最優先で休みを取りやすい仕事に転職しました」

 最後に、南兎さんは「飼育が大変なのは、ウサギに限ったことではない」こと、そしてこれからウサギのお迎えを検討している人はぜひ「保護ボランティアさんのもとで新しい家族を待っているウサギさんも数多くいるので、そちらも候補に入れてほしい」と語っています。

(Hint-Pot編集部)