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セックスレスにならないカップルの特徴とは? ポイントは価値観と相手へのリスペクト

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:OliviA

「性生活は大切」という共通認識がある場合はレスになりにくい(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
「性生活は大切」という共通認識がある場合はレスになりにくい(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 パートナーがいる人の悩みで多いものといえばセックスレス。「そういうもの」と割り切る人もいれば、あれこれと悩んでいる人もいます。性との向き合い方に悩む読者の皆さんに、ラブライフアドバイザーのOliviA(オリビア)さんが優しく回答するこの連載。今回からは「セックスレス」のテーマを続けてお届けします。まずはレスになるカップルとならないカップルの違いについて、OliviAさんと探ってみましょう。

 ◇ ◇ ◇

どこが違う? セックスレスになるカップルとならないカップル

【今回のお悩み】
「セックスレスになるカップルとならないカップル。その違いや傾向をズバリ教えてください!」(未婚・20代男性)

 セックスレスになりにくいのは、性生活を「人生を豊かにしてくれるもの」であり、「2人の関係を維持するために大切な行為である」とお互いが考えているカップルといえます。

 性生活にポジティブなイメージを持っていると、大事なこととして積極的に話し合いますし、頻度が少なくなってきた時も「ちょっと最近少ないんじゃない?」と口にしやすいもの。そのため、「性生活は大切」という共通認識がある場合は、レスになりにくいでしょう。

 セックスレスになりにくいカップルの特徴がもう一つあるとすれば、お互いを人として尊敬していること。パートナーと長く性生活を営んでいる人は、まず人として互いを尊敬し、その上で異性としての魅力を感じている方が多いように感じます。

 恐らく、人としてダメだと思う相手には尽くそうと思えず、欲求も湧いてこないのでしょう。さまざまなご相談を受けている立場からすると、尊敬の念やリスペクトがあってこそ関係は安定するという印象があります。

 双方の同意があって性行為を行っていることが大事です。レスではないカップルでも、どちらかが一方的に強要して性行為を行っているのであれば、2人の関係性と性生活を見直した方が良いと思います。

性別でざっくり決めてかかるタイプには要注意?

「これをすればセックスレスが必ず解消できる」という方法は、残念ながらありません。でも、なってしまう理由は山ほどあります。

 男女ともに多いものには、「疲れている」「面倒くさい」「したいと思うタイミングが合わない」「マンネリ」「相手を性的な目で見られない」「妊娠・出産」「他に好きな人ができた」「落ち着いてできる環境がない」など。これらを裏返して見ることで状況打破の方法を思いつくのであれば、レスにならない術が浮かび上がってくるかもしれません。

 ただ性行為の認識や価値観が大きく異なる場合は、難しいかもしれません。片方が性行為を「性欲発散」だと、片方が「愛情確認」だと思っていたら、当然すれ違いが生じます。そこですり合わせができるカップルは、レスになりにくく、精神的にも肉体的にも満足度が高いように思います。

 行動は後からでも変えられますが、刷り込まれた認識はなかなか変えづらいもの。パートナーを選ぶ時点できちんと見極めることをおすすめします。

 はっきりとした見極め方はありませんが、例えば「男って」「女って」と、性別でざっくり決めてかかるタイプには要注意かもしれませんね。「人は一人ひとり違う」という前提を理解できず、個性を繊細に認識できない傾向がある可能性も高くなります。

 性行為は本当に個人差が大きく、コミュニケーションを取りながら微調整していくもの。それができない相手との行為は、後々つらい思いをしてしまうことがあるかもしれません。

(Hint-Pot編集部)

OliviA(オリビア)

1980年生まれ。ラブライフアドバイザー(R)、アロマセラピスト、日本性科学会 会員。学生時代に「女性の性」をテーマに卒業論文を執筆したことをきっかけに、2007年より性に関する総合アドバイザーとして本格的に活動を開始。台湾でも書籍を出版するなど、日本のみならず海外にも活動の幅を広げ、多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著に「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)など。