からだ・美容
産後そのままセックスレス…予防する方法はあるの? 男性側の協力も大きな効果あり
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教えてくれた人:OliviA
妊娠中と出産後の性生活。親しい間柄でもなかなか口にしづらい話題です。性との向き合い方に悩む読者の皆さんから寄せられたご相談に、ラブライフアドバイザーのOliviA(オリビア)さんが優しく回答するこの連載。今回は「妊娠中と妊娠後の性生活」について深く語っていただきました。カップルの重要なコミュニケーションでもある性行為を継続させるためにも、この時期はどのように過ごせば良いのでしょうか。男性側にも心がまえが必要なようです。
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性的なスキンシップがあればセックスレスではない
――妊娠中の性行為、皆さんどうされているのでしょう? 行うことは体のためにいいのかどうか? 口に出しにくい話題です。
海外では妊娠中も体調が安定していれば通常通りの性行為を行うそうですが、日本の場合は胎児への影響を心配して性行為を控える傾向にあります。
まず妊娠初期は流産を懸念したり、つわりのひどかったりする方は性行為どころではない場合や、また妊娠初期から中期にかけては圧迫されると吐き気を覚える場合もあります。個人差はありますが、控えたいと思う方が多いようです。
一般的には安定期に入り、経過が良好であれば性行為を行っても問題ないとされています。ただ、その場合も挿入を伴う場合は、性感染症の予防のためコンドームの使用が推奨されています。また、お腹が大きくなっている場合は、無理のない体位で。どんな体位だと妊婦の体に負担がないか、2人で話し合ってみると良いでしょう。
――妊娠中に性行為を控えて、産後そのままセックスレスになってしまうという話を聞きます。レス期間が長くなると再開するきっかけを失いそうです。
セックスレスとは、健康的な男女が1か月間まったく性的接触を行わない状態を指します。裸で抱き合う、または性的なスキンシップがある場合は、挿入が伴わなくてもセックスレスとは言いません。
「性行為=前戯と挿入、射精」とセットで考えてしまうと、産後すぐの体調では何もかも億劫に感じてしまうこともあります。挿入を伴わない性的なスキンシップを絶やさないようにすることで、セックスレスを回避しましょう。
――妊娠・出産後、性行為をどうやって再開したらいいでしょうか?
一般的には、1か月検診で問題なければ再開できるとされています。本来は妊娠前に、産後いつ頃から再開するかなどちゃんと話し合っておくのがベター。意識共有ができていれば再開もスムーズです。
妊娠中の性行為も、安定期に入ったら2人で楽しみながら相談してみましょう。性生活はカップルのコミュニケーションとしても大事なこと。どういう体位なら無理がないのか、きちんと話し合うことが大切です。子どもが生まれると話し合いが必要になる機会が増えるので、妊娠中から何でも話し合える関係を作っておくことはとてもプラスでしょう。
しかし出産後は、さまざまな理由で性行為が遠くものです。例えば、出産後に女性ホルモンの分泌が少なくなったことや、子どもを授かるという目標によって性行為=子作りの意識が強くなり、その目標を達成したことによって性欲が湧かなくなるケース。また、目の前の乳児を優先する必要があるため性行為に意識が向かない、その時間を作るなら夜は眠りたいといった育児に関連するケースもあります。
育児に関連するケースの場合は、家事と育児への男性の協力度が再開の重要な要素になります。例えば、夜泣き対策をママ任せにせず、時間帯によって担当を分けるなどして、体力を使い果たさないようにすることもできるでしょう。