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紅葉と雪景色のコラボレーション 大雪山の黒岳で初冠雪
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朝晩はすっかり気温が下がって過ごしやすくなり、秋の気配を感じられるようになりましたが、すでに冬の訪れを迎えた場所もあります。北海道のほぼ真ん中に位置する大雪山国立公園内の大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイの公式ツイッター(@rinyu_kurodake)は5日、初冠雪を記録した写真を投稿。今ここでしか楽しめない美しい紅葉と雪景色のコラボレーションが話題になっています。
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麓は紅葉、7合目は銀世界
「2022年10月5日 初雪降りました!」と投稿したのは大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイの公式ツイッターです。黒岳は北海道・大雪山国立公園内で北部に位置し、標高670メートルの層雲峡温泉街から同1300メートルの5合目までをロープウェイで、さらに7合目まではリフトで上がることができる標高1984メートルの山。春夏はハイキングや登山、秋は紅葉、冬はスキーなどで一年を通じて楽しむことができます。
この日、初冠雪が観測されたのは、リフトを下りた標高1520メートルの7合目付近。りんゆう観光層雲峡事業所長の山崎弘二さんによると、「今朝はその辺りは-2度」まで冷え込んだそう。昨年の初冠雪は10月6日で、ほぼ同時期での初雪となりました。
しかしながら、この時期に訪れる観光客の目当ては雪景色ではなく紅葉がメインだそう。山崎所長も「まだ皆さん紅葉を見にきている状況なんですが……」と思わず苦笑いを浮かべます。この投稿は1万件に迫る“いいね”を集めるなど話題になっていますが、リプライ(返信)欄には「紅葉はもう見られないのでしょうか」「紅葉の最中にドカ雪」「冬の陣到来か……」など、秋をもう少し楽しみたい人たちからの声も寄せられました。
もっとも、山崎所長は「ロープウェイの麓はまだ紅葉がたくさんあり、上に行けば雪景色も見られるので、紅葉と雪景色を見られる一番いい時期でもあるんです」と語ります。この日は朝早くから風が強く、ロープウェイは一時運転を見合わせていたものの、その後は問題なく稼働したそうです。
ひと足先に訪れた冬景色と、赤や黄色に染まった紅葉のコラボレーション。2つの四季を楽しめる絶好の機会に感謝したいですね。
(Hint-Pot編集部)