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ブーツを脱いだ時の“嫌な臭い”を家庭にあるもので解消! 臭気判定士が簡単テク伝授

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

臭いやすいブーツ。原因と対策は?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
臭いやすいブーツ。原因と対策は?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 10月に入り、いよいよブーツの季節が到来。今から春先まで長期間活躍してくれるブーツですが、履く上で気になるのは“臭い”でしょう。外出先などで脱いだ瞬間、嫌な臭いが漂ってくると焦ってしまいますよね。そこで、簡単なブーツの臭い対策をプロが伝授。教えてくれたのは、臭気判定士の資格を持つ、消臭材メーカー「株式会社ハル・インダストリ」研究室の望月幸之介さんです。

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嫌な臭いの原因は菌が出す排泄物 汗や皮脂など老廃物がエサに

 長時間履き続けたブーツを脱いだり、久々に履こうと靴箱から出したりした時に、嫌な臭いが気になることがあります。その原因は、ブーツの中で増えた菌が出す排泄物です。

 菌は汗や皮脂といった老廃物をエサにして繁殖します。足の裏は特に汗をかきやすく、格好のエサ場。しかも、熱や湿気がこもりやすい構造のブーツは、温かく湿った環境を好む菌にとって快適な環境です。

 ブーツの中で増殖した細菌は、臭いのもとになる酸性の物質、イソ吉草酸(いそきちそうさん)を分泌します。その他にもさまざまな臭い物質が混ざり、あの特徴的な嫌な臭いになるのです。

洗えないブーツは除菌効果のある消臭スプレーを

 臭い対策には、2つのアプローチがあります。一つは臭いの原因を取り除く方法、そしてもう一つは発生した臭いを消す方法です。

 まずは、臭いの原因を取り除く方法です。菌と人の老廃物が臭いの主な原因ですから、洗える素材のものは定期的に洗いましょう。

 とはいえ、ブーツには洗えない素材のものが多いと思います。そこで、除菌スプレーや除菌成分の入った消臭スプレーなどで菌の活動を抑制し、消臭する方法があります。この時、気をつけたいのが、液剤と靴の相性によってはシミになってしまうこと。そのため、目立たない部分に吹き付けて確認するなどしてから使用しましょう。

 また、洗うのも除菌スプレーを使うのも難しい場合には、不織布の袋に入れた重曹を脱いだブーツに入れておく方法も。重曹にはイソ吉草酸など酸性の臭いを中和して消臭する効果があります。