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漫画

理不尽な目に遭いやすい女性の“対抗策” 実体験漫画に共感殺到「私の話かと」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:よしこ(@yoshiko_gera)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:よしこ(@yoshiko_gera)さん】

 ストレスが多い現代社会。悲しいことに、そうしたストレスを見ず知らずの人にぶつけて発散しようとする人が少なからずいるようです。そしてぶつけられた側は、心に大きな傷が残ってしまう場合も。そうした理不尽な出来事に続けて見舞われ、外に出ることが嫌になってしまったという女性の描いた漫画が、ツイッターで1.2万件もの“いいね”を集めています。共感の声が多く寄せられた作品について、作者のよしこ(@yoshiko_gera)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

ぶつかられたり、横入りをされたり…理不尽なことが立て続けに

 鉄道オタクで不器用な配偶者さんとの日常を漫画に描き、ツイッターやブログ「よしこの夫婦日記」で公開しているよしこさん。愛があふれるほのぼのとした夫婦のやりとりは、大きな人気を集めています。

 そんな幸せいっぱいの毎日を送るよしこさんですが、今回話題になった漫画は「お外……やだ……」と布団の中でつぶやく姿から始まります。それは、嫌な出来事が立て続けに起きたからです。

 ある日は歩いていると背後から追い抜かそうとしてきた人に思い切りぶつかられ、またある日はカフェで順番待ちをしていたら横入りをされて声をかけても無視。そして極めつきは、コンビニエンスストアで袋詰めをお願いすると、店員にイライラをぶつけられてしまいました。

「小さいことだけど地味に削られる」

 傷付いたよしこさんは配偶者さんに相談しますが、「俺はそんなこと遭わないから、相手を選んでいるのかなぁ」とピンと来ていない様子です。そこでよしこさんは想像を働かせ、「誰でもイケてるマッチョになれるスーツ」を頭の中で開発。人が多い通勤時間帯や、子どもの安全が心配なベビーカーでの移動時などに着用する姿を想像し、溜飲を下げたのでした。

 よしこさんと同じように、人混みで理不尽な目に遭いやすいという人は多いようで、ツイッターで公開されたこの漫画は1.2万件もの“いいね”を集めました。リプライ(返信)には、「私も! そういうスーツ欲しい! こういう話、夫に言ってもなかなか理解されない……」「私の話かと思いました」「筋肉ですべてを解決するしかない……!」など、共感の声が殺到。

 また、髪にメッシュを入れたり、タトゥーアームカバーやサングラスを着けたりと、見た目を派手にするといいといったアドバイスもたくさん寄せられました。よしこさんは感謝する一方で、「何も考えず自分らしい格好したいですよね」と複雑な胸中も明かしています。

たくさん届いた共感の声 被害者の共通点が多く「私じゃん」と驚き

Q. 今回の漫画を描こうと思われた理由を教えてください。
「理不尽な目に遭った時、『私が強面マッチョでも同じことしてる!?』と心の中で叫んでいました。『一瞬でマッチョになれたらいいな~』と妄想していたらスーツを思いついて、フフッと笑えて気が紛れたので、漫画でシェアしようと思いました」

Q. こうした理不尽な目に遭うことは以前からありますか?
「以前からありました。具体的にはあまり覚えていませんが、地元から上京した19歳の頃からこうしたことがあったと思います。人が多い場所でよく出くわす気がします」

Q. 防衛手段として気をつけていることがあれば教えてください。またストレスの発散方法は?
「普段から人混みは避け、基本的に早歩き、買い物はなるべく無人レジを使っています。発散する際は、1人カラオケに行っています」

Q. 心に残った読者の感想は?
「『変な発想』と笑ってもらえればいいかなと思って描いたので、『分かる』『スーツ欲しい』という共感の声の多さに驚きました。特に共感の声を寄せてくれる人が『黒髪』『眼鏡の日は特に遭う』『小柄で……』などと経験を話してくれて『私じゃん』と思いました。服装などでの防衛策をたくさんいただいたので、実践したいです」

(Hint-Pot編集部)