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漫画

小学1年生と6年生は「まるで別の生き物」 学童スタッフの4コマ漫画に1.4万人共感

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:オガ(@wogwogwog)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:オガ(@wogwogwog)さん】

 小学校に通う6年間は、心身ともに成長著しい時期。1年生も6年生もランドセルを背負って通学しているけれど、中身はまるで違う……放課後児童クラブ(学童保育)スタッフのそんな気づきを描いた4コマ漫画が、1.4万件もの“いいね”を集めています。大きな話題を呼んでいる作品について、作者のオガ(@wogwogwog)さんにお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

「1年生も6年生もそんなに変わらないと思ってた」けれど…

 ブログ「はらまき」や自身のツイッターアカウントで日常漫画を発表しているオガさん。児童クラブで働いていた時の出来事や気づきを描いた作品は、発表される度に大きな反響を呼んでいます。

 今回ご紹介するのは、ツイッターで1.4万件もの“いいね”が集まった4コマ漫画。「1年生も6年生もそんなに変わらないと思ってた」というタイトルです。

 オガさんは児童クラブで働き始めるまで、「1年生も6年生もそんなに変わらない」と思っていました。「ランドセル背負ってれば一緒でしょ」と。しかし実際に接してみると、「別の生き物」と感じるほど異なっている事実を「思い知った」そうです。

 その例として挙げられているのが言葉。1年生は「おしっこ」「ママー」などシンプルに要求や意見を伝えますが、6年生の場合は? オガさんが「こいつ俺より頭いいな」と感じた6年生の言葉には、思わず納得してしまうでしょう。

 リプライ(返信)には、「中1と中3も別の生き物だと思う。過去に学習塾で働いた感想です」「12歳の6年生は6歳の1年生より倍の人生経験がありますからね……」「自分が低学年だった時の上級生ってバキバキの大人に見えた」など、共感の声がたくさん寄せられています。

漫画を通していろんな人に児童クラブのことを知ってもらいたい

 オガさんに児童クラブで働き始めた経緯など、詳しいお話を伺いました。

Q. 今回の漫画を描いた理由は?
「作中にもありますが、児童クラブでの勤務時、6年生が突然『先生、宇宙ってだんだん広がってるんだよ』と話しかけてきたのがきっかけです。『もうそんなことも考えられるのか』と感動すると同時に、そんな6年生と1年生が同じ小学生として扱われていることに面白みを感じ、漫画に描こうと思いました」

Q. 児童クラブで働くことになったきっかけは?
「3年前、駅で児童クラブの求人貼り紙を見かけたのがきっかけです。以前から子どもに携わる仕事がしたいと思っていたので、思い切って面接を受けました」

Q. 最近の小学生が自分の頃と違うなと感じたところがあれば教えてください。
「自分が小学生だった頃との違いとして、最も強く感じたのはYouTubeの存在です。児童の話題のほとんどがYouTube関連で占められていたり、七夕の短冊に『YouTuberになりたい』と書かれていたりするのを見る度に、『すごい時代だなぁ』と思いました」

Q. 児童クラブで特に印象に残っていることは?
「ずっとやんちゃで暴れん坊だった低学年の男子がいたのですが、4年生になった途端、別人のように低学年の面倒を見るようになったことです。その姿を見て、『成長したなぁ』ととてもうれしく思いました」

Q. 心に残った感想は?
「『学童の話を描く漫画家って新しい』というツイートがとても印象的でした。私は児童クラブで働くまで、恥ずかしながらその存在すら知らなかったので、漫画を通していろんな人に児童クラブのことを知ってもらえたらうれしいです」

(Hint-Pot編集部)