漫画
親切って難しい…“あるある”漫画に共感やねぎらいの声「ナイスファイト」
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知らない人に声をかける時、勇気を必要とする人は少なくないでしょう。人見知りであればなおさら。でも、他人に対して親切にしたい、いつも言い訳をして逃げていた自分を変えたい……そんな気持ちで勇気を振り絞った“あるある”漫画が、ツイッター上で4000件以上の“いいね”を集め大きな話題となっています。驚きの結末には、「この話好きすぎる」の声も。作者はろふ(@rofu1022)さんです。
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話したことない人たちの会話が耳に “あれ”の正体に気づいたけれど…
漫画の舞台は、真面目で優しい性格の「犬くん」や、明るく人気者な「ネコくん」、ちょっとオタクな「ヒツジちゃん」など、さまざまな動物たちが仲良く働く会社です。ある日、犬くんがベンチに座ってノートパソコンを開いていると、近くから会話が聞こえてきました。
やりとりをしていたのは、少々強面なクマの課長と、気弱な「コジカくん」です。課長はコジカくんに対し、「あれを見なかった……?」と尋ねています。しかし、“あれ”に心当たりがなかったコジカくんは「あれというのは……?」と聞き返しています。
すると、課長は右手で何かを押さえ左手をぐるぐると回すジェスチャーを交えながら、「こう……回す……何て名前だったか……」と説明。ところがそれを見てもコジカくんはまったくピンと来ていない様子です。
近くでその様子を見つめていた犬くんには、課長が何を探しているのか心当たりがありました。それは、事務所に置いてあった「鉛筆削り」。とはいえ、犬くんは課長ともコジカくんとも話をしたことはなく、「言った方がいいかな……」と声をかけるのを躊躇します。
そんな時、頭をよぎったのは同僚のネコくんの姿でした。きっとネコくんなら教えてあげるだろうとイメージした犬くんは、「たまには、勇気を出したっていいんじゃないか……?」と思い直します。
勇気を出して声をかけた犬くん クマ課長の反応は
「自分を変える時かも……」。そう強く思った犬くんは、勇気を出して2人に声をかけました。「あ……あの 鉛筆削り……ですよね」。ちょっとはにかみながら伝える犬くん。課長は突然の声がけに驚いたのか、一瞬無言になります。
しかし、正解は鉛筆削り……ではなかったようで……。課長は「あ……いや じゃない……ですね」と、申し訳なさそうに歯切れの悪い返事するのでした。まさかの失敗をしてしまった犬くんの全身には雷に打たれたような強い衝撃が走ります。そして、あまりの恥ずかしさにいたたまれなくなり、顔を両手で押さえてその場を走り去ることしかできないのでした。
この“あるある”漫画がツイッターで公開されると反響を呼び、4000件を超える“いいね”が。また、リプライ(返信)には「悲しい……。手回し式のシュレッダーとかだったのでしょうかね」「空回りしてしまった犬さん、ナイスファイトです!」「この話好きすぎる」など、せっかく勇気を出したのに報われなかった犬くんに対し、共感や応援の声が寄せられています。
人に親切にすることには勇気がいります。こうして失敗してしまうと、次からはなおさら心の準備が必要になってしまうことも……。けれど、こうした失敗にもめげず、お互いに思いやっていくことで、もっと暮らしやすい社会になっていくといいですよね。
(Hint-Pot編集部)