漫画
男子校の「姫ポジ」 当事者の衝撃描いた漫画に約5万人注目「共学だけどいた」
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日本では近年、男子校と女子高の減少傾向が報じられています。英国でも名門の全寮制男子校が女子生徒の受け入れを決めたというニュースが世界で注目されました。少子化や多様性に対応するための変化が訪れている一方、学生生活における個性的な出来事の数々が話題を呼ぶことも。男子校に通っていたある男性は、小柄で童顔という理由から少し特別なポジションにいたそうです。その当時の心境を描いた漫画が、ツイッター上で約5万件の“いいね”を集めています。体験談を披露した作者さんにお話を伺いました。
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戸惑いながらも、「姫ポジ」を堪能
作者さんはCMプランナーとして活躍する傍ら、漫画家としても作品を発表しています。人気のシリーズは、男子校に通っていた中高6年間での体験や思い出を描いた「男子校エッセイ」。今回話題になった漫画も、実体験を元にしたものでした。
漫画はまず、「女子校には『王子ポジ』というものがあるらしい」というモノローグから始まります。高身長でショートヘア、イケメンといった要素から、女子生徒から憧れられる存在です。
そして「一方、男子校にも似たような枠が存在する」と紹介されるのは「姫ポジ」。実は作者さん、学生時代は身長156センチと周りの男子生徒と比べて小柄でした。しかも、幼い顔つきだったため、このポジションだったのだそう。
クラスメイトからは膝に乗せられてかわいがられたり、重たいものを代わりに持ってもらったり、まるでお姫様のように扱われる「姫ポジ」。姫扱いしてくれたのはクラスメイトだけではありません。授業中に寝ている生徒に「寝るな! 顔洗ってこい!」と厳しく指導する先生も、ウトウトしている作者さんには「あと少しだから頑張ろうな……!」と優しく声をかけます。
そんな待遇に初めは驚きもあった作者さんですが、優しく丁寧に接してもらえる状況に悪い気はしていなかったそう。しかしある時、クラスメイトの会話を耳にしたことで、「姫ポジ」の残酷さを知ることになりました。