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キッチン用スポンジの寿命は5日間 掃除のプロが教える理由とは 最後はトイレで活用
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教えてくれた人:伊藤 まき
さまざまな場所に除菌スプレーが設置されるなど、コロナ禍によって衛生に対する意識はグンと上昇しました。でも、以前から変わらず使っているアイテムには、雑菌の温床になりやすいものがあります。交換をサボるととんでもない“NG”になってしまうものも。掃除のプロでもある整理収納アドバイザーの伊藤まきさんが、プロの視点でお掃除の“NG”をレクチャーするこの連載。今回のテーマは「キッチン用スポンジと雑巾」です。台所をきれいに保つコツと合わせてお届けします。
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普段使い用に100均のキッチン用スポンジをストック
自宅で食事をする機会が増え、合わせて洗い物という苦行も増えました。毎日スポンジでキュッキュと洗い上げれば、「よし、きれいになった」と一安心できますよね。でも、その使っているスポンジこそ、大きな落とし穴になる可能性があるそうです。
「飲食店で働いた経験がある人はご存じかもしれませんが、キッチンの中で最も菌が多く存在する場所、それはスポンジです。どんなにきれいな水ですすいでも、スポンジの中には汚れが溜まり、菌が発生します。そんな菌にまみれたスポンジでお皿やお箸を洗い、そのお皿を使うなんて……考えるだけで心配になりませんか?
そうした心配を防ぐため、我が家では4~5日に1回の頻度でスポンジを交換しています。100円均一ショップで手に入る3~5個セットを購入してストックしておけばいいだけ。交換日になると、最後にトイレ掃除をしてから捨てています」
「もったいない」と長期間使っていると、いつの間にかキッチンに嫌な臭いが漂うことも。特に菌が増殖しやすい夏場は、3~4日で交換してもOKだそうです。4日で1回交換するとして、1か月に使うスポンジは約8個。そう考えると、消耗品としては許容範囲かもしれませんね。
「ちなみに、使い終えたスポンジはしっかり水切りをして置いておくのもコツ。ゴキブリはスポンジに含まれた水を飲みに来るともいわれているので、水回りの水気をきちんと拭っておけば、快適な暮らしが手に入るでしょう」
雑菌が繁殖しやすい雑巾の代わりにキッチン用の布巾を活用
また、キッチン用スポンジと同様に菌が増殖しやすいアイテムといえば雑巾。伊藤さんによると、お掃除のプロとしては雑巾をなくすことをおすすめしているそうです。
「雑巾の代わりに使うのは、いわゆるキッチン用の布巾です。同じサイズのものを5~6枚用意しておき、使用したものは一日の終わりに洗濯機へ。コンロ周りの油汚れは、雑巾や布巾を使わず、市販の使い捨て拭き取りシートを使用しましょう。こうすれば、菌にまみれた雑巾を使うことなく、清潔なキッチンを維持できます。
そうそう、我が家では手拭き用のタオルを、長いフェイスタオルから短いハンドタオルに変えました。こちらも布巾と同様に、一日の終わりに洗濯機へ。最初のうちは面倒くさいかなと思われるかもしれませんが、習慣化してしまうと大変さを感じなくなりますよ」
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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