漫画
紙ストローを提供する店員が挙動不審に 実体験漫画に大反響「接客業って大変」
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「持続可能な開発目標」という意味のSDGsは、2015年に国連が採択した国際目標。ここに海洋汚染の解決などが含まれていることから、プラスチック製品の削減・廃止が世界的に進んでいます。日本では、飲食店で提供される紙製ストローが話題になることもしばしば。そんな紙製ストローをめぐって、店員さんの“微妙な表情の変化”を読み取ったという4コマ漫画が、ツイッターで4.2万件もの“いいね”を集めています。作者のヨハヌン(@yohayohajam)さんにお話を伺いました。
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商品受け取り時、ニコニコ顔の店員さんの様子に異変が…?
昨年10月頃から漫画を描き始めたというヨハヌンさん。現在は「ダ・ヴィンチWeb」でコミックエッセイ「いや、目の前にいるやつ、ゲイなんだけどね。」を隔週連載している他、自身のツイッターとインスタグラム(yohayoha.7)でも作品を公開中です。
今回話題になった漫画は、ヨハヌンさんが有名ファストフード店を訪れた際のエピソード。ある日、久しぶりに立ち寄ったヨハヌンさんは、数種類のフードとドリンクを注文しました。
そして商品を受け取る時、店員さんから「プラのストローから紙ストローに切り替えておりますっ」と笑顔で告げられます。近年は世界的に飲食店のストローがプラスチック製から紙製に移行されており、このチェーン店ももちろん積極的に取り組んでいるのです。
「へ~」と素直に感心するヨハヌンさん。しかし、ニコニコしていた店員さんの表情は、なぜか次の瞬間に一転します。「それで……」「その……」とやや口ごもると、まるで何かに怯えているかのような小声で“ある提案”を口に。その様子と昨今の時流と逆を行く提案内容に、ヨハヌンさんは思わず「何があった!?」と心配してしまうのでした。
リプライ(返信)には、「客に怒鳴られたり嫌味言われたりしたんだろうね」「多分、クレーム対応が凄かったのかと思われます」「接客業って大変ですね……」「レジで言ってくれるのありがたいよね」など、店員さんを擁護する声が。
また紙ストローについては「後半からは味が紙に変わるからなぁ」「紙ストロー確かにふやけるけどまったく気にしたことなかった」「正直紙ストローでまずいと感じるくらい舌肥えてないから全然OK」「プラストロー常に持参することにしました」などの声があり、賛否両論となっていました。
「ここまでくると、美味しく飲めるストローを使ってみたい」
紙ストローをめぐって、店員さんには一体何があったのか? いろいろな妄想が止まらない4コマ漫画や普段の創作活動について、ヨハヌンさんに詳しいお話を伺いました。
Q. 漫画を描き始めたきっかけは?
「SNSで仲良くなった人たちに漫画を描いたら思いのほかウケて、調子に乗って描き続けています。『ダ・ヴィンチWeb』で連載中の『いや、目の前にいるやつ、ゲイなんだけどね。』が書籍化して、友達との飲みの場にサプライズと爆笑、カオスをもたらすことを目標にしています」
Q. 今回のエピソードを漫画に描いた理由を教えてください。
「久しぶりにファストフード店に行くと、紙ストローになっていたことがきっかけです。『プラストローもありますので……』という店員さんのセリフと表情が引っかかりました。数日後、世間で紙ストローが不評だと知り、『あの店員さん何かあったのか!?』と思い漫画にしてみました」
Q. その後、飲み物は紙ストローで飲みましたか? 使い心地は?
「私はお茶を頼んだのですが、そこまで気になりませんでした。『コーラを飲むと最悪』と聞いたので今度頼んでみたいです」
Q. 賛否両論ある紙ストローですが、どのような印象をお持ちですか?
「個人的にはストローはなくてもいい派なのですが、ここまで来ると『おいしく飲める紙ストローを使ってみたい』という気になってきました」
Q. 店員さんは他のお客さんにもプラスチック製を勧めていましたか?
「他の方に勧めていたかは分かりませんが、皆さんに善意でお伝えしている方なのだと思います」
Q. 心に残った感想は?
「『そのうち暗黙のルールになって紙ストローとプラストローを交換する小屋が隣にできる』です」
(Hint-Pot編集部)