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タワマンに引っ越した30代女性 セレブ住人への憧れが崩壊した瞬間
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:姉帯 裕樹
落ち着いたエリアで選ぶのもポイント
怜子さんのような体験から、「コレカライフ不動産」の姉帯裕樹さんは「もちろん節度を保って生活されている人が多いのですが、不動産業界では似たようなお話を耳にすることはあります。このケースほどひどくはないにしても、著名人に限らず、もしかしたら周りにチヤホヤされて気遣いができなくなってしまう人は少なからずいるのでしょう」とコメント。
対策としては「エリア選びも大切です。都心の賃貸タワーマンションは派手な生活を好みがちな人が多いので、静かに生活したい人は避けた方がいいかもしれません」とのこと。都心で華やかなエリアは、交通の便が良く、魅力的ではありますが、タワマンに限っていうと、プロの目からも住人のタイプを把握できない状況が多いのだとか。
「僕たち不動産業者から見ると、エリアによっては、どのような人がタワマンに住みたがっているのか分からない状態なんです。どうしてもタワマンにこだわりたいのであれば、落ち着いたエリアの物件を狙うといいかもしれません。ただ、タワマンにあまり夢を見ない方がいいと思いますよ」
実際に住んでみないと分からない夢と現実とのギャップ。憧れが大きければ大きいほど、がっかり感も大きなものに。タワマンが譲れないならエリアを選び、華やかなエリアが譲れない場合はタワマン以外の選択もありなのかもしれません。
(和栗 恵)
姉帯 裕樹(あねたい・ひろき)
「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。