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タワマンの修繕積立金が高騰!? 配偶者の給与減も…タワマンマダムの嘆きに対応策は?
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
長期にわたるコロナ禍や国際情勢の変化は、全世界規模で生活に影響を与えています。タワーマンションの住人も例外ではないようです。今回は、修繕積立金の値上げに苦悩しているタワマンマダムのお話。コロナ禍で配偶者の給料が減り、食材や光熱費の値上がりに直面する今、何を切り詰めればいいのか……? 東京・中目黒で「コレカライフ不動産」を営む不動産のプロ、姉帯裕樹さんのアドバイスとともにお伝えします。
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長引くコロナ禍で配偶者の給与がまさかの激減!
都内某所のタワーマンションに住み、かなり優雅な専業主婦暮らしを楽しんできたという沢部しおりさん(仮名・38歳)。しかし現在は、これまでに経験したことのない“貧乏暮らし”を強いられていると嘆きます。
タワマンのエントランスに入るなり、目に入るのは豪華なシャンデリア。そこかしこに美しい美術品が飾られたタワマン暮らしのマダムに、一体何が起こったのでしょうか。
「夫の会社がコロナ禍のあおりを受け、給料が3分の1ほどに減ってしまったんですよ。ボーナスも大幅カットされてしまったので、毎月のローン返済の度になけなしの貯金を崩している始末。
そもそも私は、タワマン暮らしに反対だったんです。もっと安い部屋でいいと説得していましたが、夫がどうしてもと。結果、2人の婚前貯金をすべて頭金につぎ込んでしまい、結婚後に貯めたお金は子どもを私立小学校に通わせるための入学金や寄付金に。恥ずかしながら、貯金は残り200万円もありません」
コロナ禍が落ち着けば少しは上向きになるかと思っていたところに、国際情勢の変化や円安の影響を受け、配偶者の給与は上がるどころか下がる一方でした。
タワマン修繕積立金の値上げ その金額に仰天
このままでは家族の生活が成り立たないかも……と考えていた矢先に、タワマンの修繕積立金を値上げするという連絡がありました。しおりさんはその値上がり額を見てびっくり。何と4000円以上もアップするのです。
「『400円の間違いでは?』と管理組合に問い合わせをしました。すると、来年から再来年で大規模修繕をする必要があり、そのための費用が異様に高騰しているため『これでも修繕積立金が足りないくらいなんですよ』と。それ以上何も言えなくなってしまいました」
これまでは気にしていなかった管理費と修繕積立金。いざお金がない状態になってみると、「どうしてこんなに高いの!?」とため息ばかりがあふれてくる……としおりさんは言います。
子どもや配偶者に苦情を言われながらも食費を削り、節電を心がけ、コロナ禍もあり家族旅行に出かけることもなく、この2年間はひたすら生活を切り詰めてきたしおりさん。このさらなる出費は「頭を殴られたような衝撃」だったそうです。