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10分で完成! 温かい梨の薬膳デザートレシピ 残暑の疲れをホッと和らげる

公開日:  /  更新日:

著者:村上 華子

梨を使った秋の温かい薬膳デザート【写真:村上華子】
梨を使った秋の温かい薬膳デザート【写真:村上華子】

 秋は、おいしいものがたくさんです。旬の果物のひとつ「梨」を使った温かい「薬膳デザート」はいかがでしょう。品種も豊富な梨ですが、その時期に最もフレッシュでおいしいものを選んで秋の味覚を楽しみたいです。猛暑の疲れも出やすいこの時期に、薬膳の知恵が詰まった手軽に作れるさわやかな一品です。ヨガインストラクターで薬膳フードデザイナーの村上華子さんがお届けします。

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空気の乾燥が気になる秋 旬の果物で体に潤いを

 9月に入り、二十四節気で「白露(はくろ)」を迎えました。まだまだ、日中は気温の高い日もありますが、朝晩の空気の質に秋らしい気配を感じられますね。ようやく過ごしやすい季節が戻ってきた! とうれしくなるのですが、これから段々と空気が乾燥を増すため、鼻水や咳、皮膚のトラブルなどが起こりやすくなっていきます。実際、私の周りでもここ数日の間に、喉が痛む、空咳が出る、という声を聞くようになりました。

 また今の時期、夏の疲れから胃腸が弱り、水分の代謝が悪くなると「痰(たん)」と呼ばれる粘りの物質を作ると中医学ではいわれます。薬膳の視点では、痰には二種類あり、有形のものはいわゆる吐きだす「痰」。無形のものは目に見えない「詰まり」となり、体のあらゆる場所に溜まります。それが原因でだるさや悪心、吐き気やめまいなどを起こす原因になったり、コレステロールに繋がったりするとも考えます。

 そこで、これら秋特有のお悩みにはたらく、今が旬の梨を使った温かい薬膳デザートをご紹介します。簡単にできるので、ぜひお試しください!