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10分で完成! 温かい梨の薬膳デザートレシピ 残暑の疲れをホッと和らげる

公開日:  /  更新日:

著者:村上 華子

梨とクコの実【写真:村上華子】
梨とクコの実【写真:村上華子】

梨を切って蒸すだけの簡単・薬膳デザート 果汁も飲み干す

【薬膳の知恵・食材の効能】
・梨‥‥‥‥‥体(特に肺)を潤し、痰を取り除く。余計な熱を冷ます働きも
・クコの実‥‥目と肺を潤す。目の疲れやかすみにも良い
・砂糖‥‥‥‥肺の乾燥を潤し、津液(水分)を生じさせる

【材料】(作りやすい分量)
梨      1個
きび糖(砂糖)適宜
クコの実   小さじ1

梨を蒸す【写真:村上華子】
梨を蒸す【写真:村上華子】

【作り方】
1、クコの実を水に浸したら、軽く絞っておく
2、梨の皮をむき、食べやすい、好きな大きさに切る
3、小皿に切った梨と好みできび糖(砂糖)を入れ、クコの実を上に乗せる
4、それぞれのお皿にサランラップで蓋をして、7~10分ほど火がよく通るまで蒸す
5、火を止め、梨とスープをさっくりと混ぜてから食べる

※梨の果汁(スープ)が出るので、なるべく深めのお皿で蒸すのがコツです。ぜひ、温かいうちに、スープまで飲み干して下さい!

 薬膳では、梨は体を潤し、痰を取る優秀な食材。ただし、潤う性質の食材は全般的に、消化に負担がかかったり、体を冷やすという側面も持っているので、消化に優しくなるように温かいデザートとして食べることをおすすめします。また、むくみ体質の場合は、梨や(果実や砂糖などの)甘味などの潤うものは、なるべく午前中(朝食)に召し上がっていただくのがよいでしょう。今一番美味しい秋の味覚を効率よく摂取して、心も体も快適な秋をお迎えください。

(村上 華子)

村上 華子(むらかみ・はなこ)

中医薬膳師、薬膳料理研究家、ヨガインストラクター。薬膳とヨガの教室【季結び庵】主宰。スーパーで手に入る身近な食材を使った季節の薬膳ごはんや、中医学とヨガの知恵を融合させたボディケアを研究中。自然と調和した心地よい毎日のために、日本の風土と個人の体質に合わせたライフスタイルを提案している。
インスタグラム:tokimusubian