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同階のお宅に空き巣…怯えるタワマンマダム プロが指摘する“犯罪多発物件の共通点”
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
タワーマンションの“売り”といえば、一般的なマンションに比べて強固なセキュリティ。しかし、宅配業者を装ったり、屋上からロープを使ったりなどして侵入し、強盗や窃盗の被害が出たというニュースもありました。今回登場していただくタワマンマダムのお悩みは、ズバリ防犯上の不安。タワマンを選ぶ際はどこに注意するべきかなど、不動産のプロ、東京・中目黒で「コレカライフ不動産」を営む姉帯裕樹さんのアドバイスとともにお届けします。
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空き巣被害を聞いて恐怖 セキュリティ強化を訴えたマダム
11月に入ると年末年始まであっという間。年末年始は毎年犯罪が増えるとして、警察や自治体は防犯対策を広く呼びかけます。中でも注意したいのは、住宅を狙った侵入窃盗。留守宅を狙う空き巣をはじめ、住人が寝静まった頃に侵入する忍び込み、住人が在宅している時に侵入する居空きなど、パターンはさまざまです。
「私が住むマンションでは数年前、同じ階の別のお宅に空き巣が入ったんです。部屋にあった高級腕時計やアクセサリーなど、根こそぎやられてしまったらしくて……それを聞いてから、怖くて怖くて。コロナ禍もあり、ほぼ家に引きこもっています」
電話でお話を伺ったのは、東京都心のタワーマンションでご家族と暮らす坂崎杏里さん(仮名・52歳)。10年ほど前、タワマン暮らしに憧れていた娘さんの希望で現在の家に引っ越しました。
購入時の説明によれば、24時間体制で警備員が常駐し、エントランスはオートロック。人が出入りできる場所には監視カメラを設置するなど、セキュリティは完璧とのことでした。前に住んでいた家で窃盗被害に遭った経験がある杏里さんは、そこに惹かれて購入を決意したそうです。
「オートロックなのに泥棒が入るなんて、あり得ないですよね? 別のお宅が窃盗被害に遭った話を聞き、管理会社に連絡しました。そして、セキュリティはどうなっているのか、改善できないのかと聞きに行ったのですが、『これ以上はどうしようもない』と言われてしまったんです」
そこで杏里さんは、管理組合にも訴えることに。
「管理組合にも訴えて、エントランスにコンシェルジュか受付を置き、そこを通さなければ入館できないようにすればいいのではと訴えたのですが、『人件費がかかるから無理』と断られてしまいました。つい2か月ほど前には、駐輪場から高級ロードバイクが盗まれるという事件も起きたそうです。セキュリティがしっかりしているなんて、嘘ばっかり!」