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今夜は皆既月食と天王星食 442年ぶりのダブル天体ショー 国立天文台の予報時刻は?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ダブル天体ショーは実に442年ぶり!(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ダブル天体ショーは実に442年ぶり!(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 11月8日の夜、天気に恵まれれば全国各地で皆既月食を見ることができます。さらに月食中の月が天王星を隠す天王星食も予測されており、何とこの2つが同時に起こるのは442年ぶり! まさに必見のダブル天体ショーです。そこで国立天文台の公式ツイッター(@prcnaoj)は、皆既月食と天王星食の観測予報を公開。「絶対に見逃したくない!」という人はぜひチェックを。

 ◇ ◇ ◇

皆既月食と天王星食がダブルで見られるのは貴重

 月全体が地球の影に完全に覆われた状態を指す皆既月食。太陽と地球、そして月が一直線に並ぶことで起こります。ただしもちろん、惑星は動いているものですから、初めは月の一部が欠けて見える部分食からです。

 徐々に覆われる部分が大きくなることで完全に覆われた皆既食になりますが、その間の月がまったく見えないわけではありません。地球の大気によってわずかに屈折した太陽の赤い光が影の中に入り込むことで、月は赤黒い「赤銅(しゃくどう)色」になります

 今夜は皆既月食と同時に、小笠原諸島を除いた全国各地では天王星食も起きると予測されています。天王星食とは、地球から見て天王星が月に隠される現象のこと。皆既月食と同時に見ることができるのは442年ぶりのことで、次は322年後と予測されています。

気になる時間は? 皆既食は午後7時16分から

 めったに見ることができないダブル天体ショーだけに、天気を心配しつつも楽しみにしている人は多いでしょう。国立天文台の公式ツイッターによると、皆既月食の時間帯と天王星食の各地の予報は次の通りです。

【皆既月食】
部分食始まり:午後6時9分
皆既食始まり:午後7時16分
食の最大:午後7時59分
皆既食終わり:午後8時42分
部分食終わり:午後9時49分

【天王星食】
札幌:天王星潜入開始 午後8時49分/天王星出現開始 午後9時47分
仙台:天王星潜入開始 午後8時44分/天王星出現開始 午後9時32分
東京:天王星潜入開始 午後8時41分/天王星出現開始 午後9時22分
京都:天王星潜入開始 午後8時32分/天王星出現開始 午後9時21分
福岡:天王星潜入開始 午後8時22分/天王星出現開始 午後9時17分
那覇:天王星潜入開始 午後8時13分/天王星出現開始 午後8時54分

 ツイートには、月食中の月の位置や、天王星食中の月の様子を示した画像も。今夜の観測には必須の情報だけに、すでに2万件もの“いいね”が集まっています。リプライ(返信)には「この時間に仕事終わってるといいなぁ」「今夜は見たいな」など、楽しみにしている人たちの声も寄せられていました。

 皆既月食は全国どこでも同じタイミングで起こるそう。部分食を経て、皆既食は午後7時16分から午後8時42分までの約86分間と予測されています。一方で天王星食は、地域によって時刻や見え方が異なるそうです。

 気になる天気は、日本気象協会「tenki.jp」によると、北海道や東北の日本海側などでは雲が広がりやすいものの、その他は晴れるところが多い見込みだそう。ただし、夜の冷え込みにはご注意。暖かい服装で万全の準備をしてから、ダブル天体ショーを楽しみましょう。

(Hint-Pot編集部)