道路や公園、広場などで見かける野良の子ねこ。生まれたての子ねこは自分で体温調節することができず、また免疫力も弱いとされているため、対応に悩んだことがある人もいるのではないでしょうか。今回ご紹介するねこちゃんは、おうちのお庭で野良の子ねこを見つけました。けれど、一時はまた姿を消してしまい……。飼い主さんが不安と葛藤、奮闘の末に子ねこを保護するまでの物語が、ツイッター上で大きな反響を呼んでいます。詳しいお話を伺いました。

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元保護ねこのグミちゃんが見つけた子ねこ

　元保護ねこの女の子「グミ」ちゃんは生後約8か月。飼い主さんのお子さんたちが、一番好きなお菓子から名付けたそうです。出会いのきっかけは、譲渡会のウェブサイトで一目惚れをしたことでした。お迎えは4か月前で、トライアル中から飼い主さん宅によくなじんでいたそうです。今ではお子さんともすっかり仲良しなのだそう。

　今月3日、グミちゃんはお庭を見ながら「ニャーニャー」と鳴き始めました。飼い主さんは鳥か虫かと思っていたそうですが、お庭からも「ニャア」と返事をするような鳴き声が。そこでお庭を見てみると、生後2か月ほどの愛らしい子ねこがいたそうです。

「3分ほど鳴き合って会話をしていたでしょうか。窓を開けて手招きしようとしたら警戒して離れたので、しばらく様子を見ていました。するとどんどん近づいてきて、日向にちょこんと座って日向ぼっこしたり、小さな虫をぴょんっと跳ねて捕まえたり……」

　実は飼い主さん、その4日前にも母ねこときょうだいねこ3匹、そして今回見つけた子ねこが庭を通り過ぎていくのを見かけていました。この日も近くに母ねこがいるのだと思ったそうですが、周囲には見当たらず。そこで飼い主さんがお庭に出ると、子ねこは離れていったそうです。

迷子なのかな…本格的に保護を決意するも現れず

　その様子を写真に収めていた飼い主さんは、「迷子なのかな」とのメッセージを添えてツイッターに投稿。1.5万件もの“いいね”を集めました。

　リプライ（返信）には「かわいいお客さんですね」「よく見たらすごい美ニャンですね～かわいい」「お庭が気に入って、冒険中だと思う」「天使が舞い降りた？」など、子ねこのかわいさに注目する声が寄せられています。

　また、「そろそろ親離れの時期で、ここならごはんもらえるよって置いてったのかな」「これから寒くなるので保護していただけたらとお願いしたいです」「どうなったか心配です……」など心配する声も多く届いていました。

　この気持ちは飼い主さんも同じで、とても悩んだそうです。実は飼い主さんにお話を伺った当初、子ねこは姿を消したままでした。

「グミは保護団体さんからお迎えしたので、その時にお世話になった方に連絡したところ、『もし保護して家で飼えなかった場合、里親探しのバックアップをする』と言ってくださいました。同時に家族を説得して、OKを出してくれたので本格的に保護しようと思ったのですが、なかなか現れてくれなくて……」