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性行為に関するパートナーとの会話 頻度や好みなどが合わない場合はどう切り出す?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:OliviA

「長年のパートナーだから」という“過信”は禁物(写真はイメージ)【写真:Getty Images】
「長年のパートナーだから」という“過信”は禁物(写真はイメージ)【写真:Getty Images】

 パートナーと性について話すことの大切さをお伝えした前回。オープンに話せる状況は、良好な関係をもたらす可能性が高いようです。ただし、性行為の誘いや内容に関する会話は“以心伝心”を求める傾向も。ラブライフアドバイザーのOliviA(オリビア)さんによると、言葉にしないことで2人の間に齟齬(そご)が生まれている可能性もあるそうです。読者から寄せられた性のお悩みに回答するこの連載、最終回の今回も引き続き「パートナーと性について話す」がテーマ。お互いにとってプレジャーであるべき性行為、それに関する会話を充実させ、より深いパートナーシップを築く具体的な方法を教えていただきました。

 ◇ ◇ ◇

パートナーと性行為に関する会話を充実させるには

Q. パートナーを性行為に誘う時、どういう風に伝えると良いでしょうか?
 日本人カップルの多くが、「行為に誘いたい時は言わなくても雰囲気で分かる」と言います。以心伝心。でもそれは、意外と正確に伝わっていないことが多いかもしれません。雰囲気や空気で相手がOKしていると思っていたのに、実は無理やりだったということも。「長年のパートナーだから」という“過信”はないか、客観的に考えてみましょう。

 行き違いを回避するには、オンライン上のメッセージでもいいので、きちんと「性行為に誘っている」ことを伝えるようにすること。言葉で伝えにくいシチュエーションがあるようなら、明確に分かる合図を2人で決めておくといいですね。決めるなら、なるべく早いうちに話し合うことをおすすめします。

 性行為に置き換わる言葉を決めておくのもいいでしょう。「仲良しする」や「いたす」、「ラブラブする」など、何でもいいと思います。LINEや妊活に特化したアプリの性行為に誘うスタンプなどを活用するのも一つの手段です。でも基本は、気軽に「今夜どうですか?」と言い合える関係を作っておくことだと思います。

 一方で、その日のコンディションや気分によっては、断りたい時もあります。そういう時は迷わずにそう伝えましょう。「断ると相手がショックを受けてしまうのではないか」と無理に応じてしまっては、確認する意味がありません。相手をする気がないのではなく、今がダメなことを伝えるためには、断ると同時に代替案を出してみるのも有効といえます。

性行為中に伝えたいあんなこと、こんなこと

Q. 性行為中に快感を伝えたい時、どんな風に伝えるのがいいのでしょう?
 もし「喘ぎ声を出すのは恥ずかしい」「言葉では言いづらい」のであれば、五感に訴えることをおすすめします。例えば、感じている時に1.5倍増しでリアクションをする。そうすることで視覚と聴覚に訴えかけることができ、「気に入っている」ことを強く印象付けられると思います。

 おとなしくしていると伝わりません。五感に訴えかける伝え方は、性行為ならではのアプローチです。そうすることで自分の好みを相手が学習し、行為が変化してくる状況は、2人の関係性においてとてもプラスになっていきます。

 それに、自分がした行為をパートナーが喜んでくれるのはうれしいことですよね。「すごく気持ち良い」ことをお互いに伝え合うのは、とても大切なことです。

Q. 性行為中に快感ポイントが違うことを伝えるには?
 気持ち良いポイントを伝える以上に難しいのが、「不快に感じていると伝える」こと。でも「ダメ」と言い切ってしまうと、パートナーはどうしたらいいのか考えあぐねて立ちすくんでしまうでしょう。これに関しても、代替案を提示するやり方が効果的です。

 愛撫の快感ポイントや好みの体位が異なるようであれば、それはぜひ伝えましょう。積み重なった小さな違和感は、やがて性行為自体を拒否する状況に発展しかねません。

 ではどうするか? 例えば、愛撫が強すぎる場合、理想的だと感じる強さで逆にパートナーを愛撫してあげてみてください。「これくらいソフトに」と。行為中はなかなか切り出しづらいかも知れませんが、苦痛に感じるのであれば中断してもかまわないと思います。苦痛を我慢してはいけません。

 ただし、できればやんわりと。そうやって話して、気持ちの良い強さを相手が理解してくれたなら、1.5倍増しのリアクションで気持ち良さを伝えましょう。そういうことも普段から気軽に言い合える雰囲気を作っておくことも大切ですね。