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危険運転の痕跡…道路を汚す「ローリング族を許さない」 山梨県警の宣言にエール殺到

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

峠のカーブなどでテクニックを競うローリング族に対し、山梨県警が宣言したこととは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
峠のカーブなどでテクニックを競うローリング族に対し、山梨県警が宣言したこととは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「この写真を見て何を感じますか?」。山梨県警察が15日、公式ツイッター(@YamanashiPolice)で1枚の道路の写真を投稿しました。道路上にはセンターラインをはみ出しながらカーブする、無数の黒いタイヤ痕が写っています。原因は「ローリング族」と呼ばれる違法競争型暴走族。同県警は「徹底検挙」を宣言し大反響を呼んでいます。

 ◇ ◇ ◇

暴走族の構成員や取締件数は減少が続いている一方で…

 法務省発行の「令和2年版 犯罪白書」によると、暴走族の構成員は1982(昭和57)年をピークに、2019(令和元)年には10分の1程度の4787人まで減少しています。また、犯罪少年による道路交通法違反の取締件数も、1985(昭和60)年に193万8980件を記録したのち減少が続き、2020(令和2)年には12万4077件と、こちらも15分の1ほどに減っています。

 しかし、峠の道路などでコーナリング等の運転技術を競うローリング族の一部は、現在も活発に活動しているようです。そこで、山梨県警は次のような宣言をツイッターで行いました。

「道路を汚し、危険走行するローリング族は許せません! この写真はローリング族のドリフト走行の痕です」

 無数のタイヤ痕で真っ黒になった公道を見て、何を感じるかを訴えたこの投稿。峠道はサーキットではありません。この写真を撮影した、山梨県東部にある上野原警察署は「峠道を危険走行するローリング族を徹底検挙します」と強く宣言しています。

 投稿は注目を集め、2.4万件もの“いいね”が。また、「徹底的に検挙してください」「夜、普通にドライブしてて、中央線割ってきた走り屋と衝突しそうになったことがあります。取り締まってくださりありがとうございます」「より早い撲滅を期待してます」「くれぐれも事故に巻き込まれないようにお気をつけて」など、多数のリプライ(返信)が寄せられています。

 中には、“キャッツアイ”と呼ばれる反射板の付いた道路鋲や、スピードバンプの取り付けを提案する声も。誰もが安心して走行できる交通社会の実現に向けて取り組む同県警に対し、たくさんの応援の声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)