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どうぶつ

行き場失った大型犬ミックス 学校帰りに連れ帰る大胆行動から16年 感動物語に反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

約16年前に保護され、現在も元気に暮らす一護くん【写真提供:15歳半ラブラドール×MIX(@mr_mr_sm)さん】
約16年前に保護され、現在も元気に暮らす一護くん【写真提供:15歳半ラブラドール×MIX(@mr_mr_sm)さん】

 人生にはさまざまな出会いがあります。それはもちろん、人と人だけではありません。ある事情で行き場をなくしていたミックスのわんちゃん。子どもだった飼い主さんがとっさに大胆な行動を取ったことで、かけがえのない家族になりました。それから十数年経ちましたが、わんちゃんは今も元気に暮らしています。ツイッター上で6000件以上の“いいね”を集めた出会いのストーリーと当時の写真について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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下校途中に出会ったいぬ それなら連れて帰ろうと大胆行動!

 ラブラドールレトリーバーミックスの男の子で今月16歳の誕生日を迎える「一護(いちご)」くん。勇ましいお名前は、人気漫画でアニメにもなった「BLEACH」の主人公、黒崎一護にちなだものです。一護くんの性格はとても穏やかで、人が大好きな甘えん坊。そんな一護くんのことを、飼い主さんは“弟”と呼んでいます。2人の出会いは今から約16年前のことでした。

「学校の帰り道だった住宅街で、外でつながれている一護と出会いました。一護は隠れていたのですが、すぐに目に入ったんです。それから1週間ほど会いに行って、最初は警戒していた一護も最後の方は飛び付いてくるくらいに懐いてくれました」

 その様子を見ていた当時の飼い主さんから、一護くんはいずれ大型犬になるので自分の家では飼えないこと、純粋なラブラドールではないために新しい飼い主さんが決まらず困っていることを伝えられます。

「それなら連れて帰ろうと思い、親に飼っていいかと聞く前に、一護をリュックに入れて帰ったんです。当時一緒に帰っていた子にリュックと一護を預かってもらい、帰宅後にしばらくしてから『犬を飼いたい』と伝えました。これまでも犬を飼っていたことがあったので反対されるとは思っていなかったのですが、結果は大反対。すでに連れ帰っていることと、行き場がないことを伝えて、実際に見てもらいました」

「“弟”を離してはいけない気がして」…投稿に大きな反響

お迎え当初の一護くん【写真提供:15歳半ラブラドール×MIX(@mr_mr_sm)さん】
お迎え当初の一護くん【写真提供:15歳半ラブラドール×MIX(@mr_mr_sm)さん】

「子どもの私には難しい話だったけれど、弟を離してはいけない気がして学校帰りのバッグに隠して持ち帰ったのが始まり。あれから16年だね」

 こんなメッセージが添えられた今回の投稿には、飼い主さんのおうちに来たばかりの一護くんを収めた写真が添えられています。投稿はすぐに注目され、6000件超の“いいね”が集まりました。

 リプライ(返信)には「運命的、素晴らしい出会い」「大事にされているのが伝わります」「素敵なお話でほっこりします」「大切な家族ですね」「出会いは奇跡。いつまでも大切に」など、“2人”のストーリーに感動の声が。

 また「その判断は大正解ですね」「子どもながらにその判断ができるのはすごいと思います。たとえ直感や何となくの感覚だったとしても」など、飼い主さんの行動を称賛する声もありました。

 飼い主さんによると、写真の一護くんは生後約2か月の頃。お洋服を着た理由は抜け毛でしたが、ピンクが似合うといううれしい発見につながりました。

「抜け毛が多かったので洋服を着せてみたらものすごくかわいかったので、ついでにそばにあったバンダナも着けてみました。コスプレみたいにしたら意外にも似合っていたので、写真を撮ったんです」