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「日本食には勝たん」 サッカー日本代表の食事 スペイン戦の“勝ち飯”は?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

サッカー日本代表【写真:Getty Images】
サッカー日本代表【写真:Getty Images】

 サッカー日本代表の専属シェフとして、2004年から選手たちの胃袋と健康を預かっているシェフの西芳照(にし・よしてる)さん。福島県にあるスポーツ施設「Jヴィレッジ」のレストランで勤務していたところ、日本サッカー協会から代表帯同シェフの依頼がありました。そのきっかけは、海外遠征先で現地の食が合わず、体調を崩す選手が出たこと。以後は代表選手を食で支え続け、FIFAワールドカップ(W杯)は2006年のドイツ大会から帯同しています。今回のカタール大会が4回目のW杯になる西さんは、個人のツイッター(@dream24_nishi)で選手たちが食べているメニューの写真などを公開。投稿される度に大きな注目を集めています。

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ドイツ戦勝利後は定番のカレー スペイン戦前夜はウナギのかば焼きが

 11月23日に初戦を迎えた日本代表は、ドイツを相手に2-1で歴史的勝利。幸先の良いスタートを切りました。試合は現地時間13時キックオフだったため、西さんは試合後の選手たちが食べる夕飯をツイッターで報告。メニューは疲労回復を目的とした定番のビーフカレーでした。選手の要望に細かく対応することで知られている西さんは、もちろんグルテンフリーカレーも用意しています。

 惜しくも敗れた11月27日のコスタリカ戦前には、豪華な軽食を提供。ターキーチーズサンドなど3種類のサンドイッチやサラダ、梅、昆布、サケの3種類のおにぎり、その場で仕上げてくれるアツアツの力うどんなどが並びました。

 そして12月1日は、決勝トーナメント進出が決まる運命のスペイン戦。その前日の夕食は、ウナギのかば焼きや鶏むね肉のゴマ酢、ホタテのグリルなどタンパク質たっぷりのメニューでした。決勝進出が決まる大一番の直前とあって、この日の投稿は特に注目が集まり、3万件を超える“いいね”が。

 また、リプライ(返信)には「やっぱり日本食には勝たん」「頼りにしてます! 西様神様仏様!」「西さんのメニュー、栄養とかコンディショニング+食べやすさとか、リラックス効果とか、選手への愛情を感じます!」など、応援のメッセージが殺到していました。

 次に動画で紹介されたのは、試合前の昼食です。投稿のメッセージによると、メニューは「鶏むね肉のやわらか照り焼き、ラザニア、銀ダラ塩焼き、エビ天津、温野菜、明太子冷ややっこ&カリカリ梅とサバの冷ややっこ。ごはん白米のみ、ナメコと野菜のみそ汁、コーンスープ、イワシ梅煮」など。できたてを提供するライブクッキングメニューは、ヒレステーキとパスタ3種、そばと気合十分です。

 そしてついに、スペイン代表を相手に歴史的勝利! 現地時間夜10時のキックオフでしたが、夕飯はもちろん用意されたようです。料理の写真はなかったものの、西シェフは「応援ありがとうございました! 笑顔の夕食終わりました」と投稿しています。

 決勝トーナメント進出は決まりましたが、史上初のベスト8入り、そしてもちろん優勝を目指す戦いはまだまだこれから。選手たちを支える縁の下の力持ち、西シェフの戦いもおいしそうな香りとともに続きます。

(Hint-Pot編集部)