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実は別物の「バイキング」と「ビュッフェ」 ホテルの朝食で採用されている理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:小林 千花

「ビュッフェ」と「バイキング」の違いとは?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
「ビュッフェ」と「バイキング」の違いとは?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ホテルやレストランでよく聞く「ビュッフェ」と「バイキング」。「結局どちらも食べ放題でしょ」なんて思っていませんか? 実は明確な違いがあるそうです。それぞれの形式の違いやホテルの朝食ビュッフェについて、ホテルのエキスパート、小林千花さんに解説していただきました。

 ◇ ◇ ◇

ビュッフェとバイキングは形式が違う!

 ビュッフェは、セルフサービス形式の食事です。本来は好きなものを自由に取り、取った分だけの支払いをする仕組みのことで、食べ放題とは限りません。

 学生食堂や社員食堂、駅などの立ち食いそば店など、小鉢や一品料理などを自分で選んでトレーにのせ、レジでまとめて会計するものもビュッフェに含まれます。一般的には、料理がのっているビュッフェテーブルに前菜やスープ、メイン、デザートが個別に並べられており、利用者が食べたいものを取っていくスタイルです。

 一方でバイキングは、食べ放題サービスの食事形式を指し、料理の提供形式は定められていません。テーブルの上にある料理やお皿が空になったら、追加料理やメニューを店員さんにオーダーして配膳してもらうパターンや、セルフサービス形式になっていて自分で好きなだけ食事を選んで食べられるパターンも。そのため、食べ放題サービスであってもビュッフェというサービス名で提供されているものもあります。

 ちなみにバイキングは、帝国ホテル(東京都千代田区)の社長だった犬丸徹三氏が旅先のデンマークで食べ放題サービス「スモーガスボード」を見て、日本に持ち込んだといわれています。日本に戻って帝国ホテルのサービスとして打ち出すため、社内でサービス名称を考案。北欧に対する当時の印象や、海賊映画で豪快に食べるシーンをイメージして「バイキング」と名付けたそうです。

ホテルの朝食にビュッフェやバイキングが多い理由とは?

 ホテルの朝食でビュッフェやバイキングスタイルが多い理由の一つに、人件費の削減があるといわれています。一度にまとまった量を調理することで調理にかかる時間を減らすことができ、さらに食事の提供をセルフサービスにすることでお客様に配膳する人員の確保も不要になるためです。

 他にも、朝食がビュッフェスタイルなら、朝に時間がないお客様も自分で時間をコントロールできることが理由の一つとして挙げられます。

 バイキングやビュッフェのメリットは、提供するメニューを毎日変えられること。賞味期限の近い食材や余った食材を有効に活用し、フードロス削減につなげることもできます。

 ビュッフェとバイキングは同じような使われ方をすることが多いものですが、ビュッフェはセルフ形式の食事スタイルを、バイキングは食べ放題を指す言葉であることがお分かりいただけたと思います。また、食べ放題のことをバイキングと呼ぶのは日本だけ。海外では通用しないので、注意が必要ですよ!

(小林 千花)

小林 千花(こばやし・ちか)

1995年10月3日、東京都港区生まれ。2018年から生島企画室に所属し、舞台を中心に俳優として活動。株式会社ファーストキャビンHD取締役。「美人百花」(角川春樹事務所発行)の専属読者モデル。特技は「一度お会いした人の顔と名前を覚えられる」。趣味はホテルめぐり、宝塚観劇。「利き酒師」の資格も持っている。身長155センチ、血液型O。

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