漫画
家の中に不思議な気配…恐怖を払拭した母の提案とは エッセイ漫画に反響「ほっこり」
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「人ならざるもの」が家に住み着いていたと聞くと、さぞ不気味で怖い経験だと感じるでしょう。しかし、兼業漫画家のみちこ(@michiko_fever)さんの家庭では、そうした不思議な存在に対しニックネームを付けて、5人目の家族として歓迎していたそう。そんな一風変わった怪奇体験を描いた漫画は、後日談と合わせてツイッター上で8000件以上の“いいね”を集め話題になっています。ちょっと怖いけどほっこりする漫画について、詳しいお話を伺いました。
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夏の怪奇現象 ユニークな母の発想で“怖い”が“楽しい”に変化
会社員として働きながら、SNS漫画家として活動している、みちこさん。ねこと夫との日常や会社員生活を綴ったエッセイ漫画、都会に生きるタヌキの兄弟が主人公の創作漫画「たぬきのタマ」など、勢力的に描いています。
今回ご紹介するのは、みちこさんが小学2年生の夏休みに体験した怪奇現象について描いた漫画です。夏のある日、みちこさんのお姉さんが青ざめた表情で「あんた今 何してた?」と問いただしてくるシーンから始まります。
質問に「何って……ここで漫画読んでいたけど」と答えるみちこさん。ところが、「そんなはずない……」と、お姉さんは信じてくれません。何とお姉さんはその直前に、隣の部屋でみちこさんを見たというのです。
こうした不思議な出来事はその後も頻繁に起こったため、気味が悪く思ったみちこさんはお母さんに話してみることに。すると、「何かいるのかしら……」とお母さんは姉妹の言うことを疑うことなく聞いてくれます。そして、口から出てきたのは、驚きの提案でした。
「じゃあうちは4人家族だから『第5の人』って名前にしようか!」
名言ならぬ名ネーミングが“爆誕”。さらにお母さんは、その不思議な存在は「悪さしないしいたずら好きなのよ」と、怖がるみちこさんたちを諭しました。これをきっかけに、それまで怖いと感じていた存在がちょっと楽しいものに変化していったそう。
最後に気配を感じた時を描いた後日談も話題に
漫画はツイッターで話題となり、リプライ(返信)には「ほっこりしますね」「お母さんの器のでかさすごい」「母親のユーモアのセンスは全米ナンバー1」「家族として迎え入れてもらえて幸福ですね」などの声が寄せられました。
また「うちもいましたね。リビングのドアが勝手に開いて気配がすると、家族で『いらっしゃい!』って声かけてました」「うちだと『がっつり田中』って呼んでましたね」「もう解体してしまった実家で似た経験があります」「我が家には『台所の人』がいます」など、同じような経験をしたことがあるという共感の声もありました。
この漫画は、昨年11月に描いたものを再投稿したものでしたが、今回新たに後日談を投稿。「第5の人」の気配を最後に感じた時の様子が描かれています。