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「雪虫」が都内に出現!? 警視庁防災課SNSの目撃報告に注目集まる 「北海道だけかと…」
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空気がひんやり冷たく、晴れていても寒さを感じるようになりました。とはいえ、東京都内で雪が降る気配はまだありません。防寒対策はしっかりできているけれど、降雪対策はもう少し先でも……と思いたいところですが、油断は禁物かも? 警視庁警備部災害対策課の公式ツイッター(@MPD_bousai)は、降雪を知らせるといわれる「雪虫」を都内で目撃したと報告し、話題を呼んでいます。
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白い体をふわりと浮かせて…「雪虫」は初雪を知らせる虫?
雪虫の正式名称はトドノネオオワタムシ。アブラムシの仲間とされ、体長は4ミリほどの小さな昆虫です。体が白い綿のような分泌物に覆われ、ふわふわと飛んでいる姿が雪のように見えることから「雪虫」と呼ばれています。
北海道や東北などでは秋の終わり頃に多くみられるそうで、もうすぐ雪が降ることを知らせる冬の風物詩としても有名です。またこの2地域にしか生息しないわけではなく、実は本州や四国などにも分布。「ゆきんこ」や「しろばんば」とも呼ばれ、後者は井上靖氏の作品タイトルにもなりました。
もしもの時に備えることが大切!
「我が家の郵便受けを見に行くと、手紙の他に冬のお知らせが届いていました」
そんなメッセージとともに、警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターは1枚の写真を公開しました。写っているのは、郵便受けの外側で止まっているように見える白くて小さな虫。撮影された12月3日、都内の天気は曇り時々晴れ、気温は最高11度、最低5度とやや寒い一日でした。メッセージはさらにこう続いています。
「皆さんは、『雪虫』を知っていますか? 色が白く、まるで雪のように飛ぶのでそう呼ばれており、北海道では、雪虫が飛ぶともうすぐ雪が降るといわれています。突然の降雪に備えて、スコップ等の準備を始めてみてはいかがですか」
都内では比較的珍しい雪虫発見の報告。リプライ(返信)には「東京にも、雪虫っているの?」「都内で一度も見たことないです」「雪虫、北海道だけかと思っていました」「会いたい!」など、驚きの声が続々と寄せられています。
東京管区気象台が昨年に「東京の都心で初雪を観測」と発表したのは、平年より8日早い12月26日でした。今年の都心はまだ雪の気配がないものの、気象庁の2週間気温予報によると、寒さは平年並みだそうです。
とはいえ、自然災害は突然やってくるもの。雪虫はそんなことを知らせるために姿を現したのかもしれませんね。安心して冬を過ごすためにも、もしもの時のためにしっかり備えておきたいものです。
(Hint-Pot編集部)