粘土やフェルトで作った人形など、静止しているものを少しずつ動かしてコマ撮り撮影するストップモーション。「ウォレスとグルミット」や「ピングー」、「PUI PUI モルカー」など、ストップモーションアニメーションの名作はたくさんあります。時間と手間がかかる撮影技法ですが、スマートフォンのカメラ機能向上などもあり、SNS上でオリジナル作品を公開している人も。ツイッター上では、息子さんと“推し”を組み合わせたとってもかわいい作品が5.3万件もの“いいね”を集めています。制作したはなこ（@kamehanachan）さんに、詳しいお話を伺いました。

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“推しと推しのコラボ”が見たくて制作

　今年1月に息子さんを出産したはなこさんは、育児に奮闘中のママ。ツイッターでストップモーションアニメの投稿を見て、「私もやってみたい！」と思い始めたそうです。でもまだ小さな息子さんが抱っこされながら寝たがったり、眠りが浅かったりするので、なかなか挑戦できずにいました。

　はなこさんが制作のチャンスを迎えたのは、息子さんの生後11か月を目前に控えたある日でした。息子さんはお昼寝からなかなか目覚めず、珍しく深い眠りに。そこではなこさんは、早速制作に取りかかりました。

　出演はもちろん息子さん。そして、はなこさんが情熱を注いでいる“推し”キャラクター「すみっコぐらし」のぬいぐるみです。

「息子のことが大好きなのは言わずもがなですが、『すみっコぐらし』が昔から大好きで、今回は“推しと推しのコラボレーション”が見たくて作りました（笑）。『このキャラクターはこう動くかな』と考えながら、ぬいぐるみを動かして撮影。一コマ一コマをiPadで撮影して、無料アプリでつなげて動画にするという流れで完成させました」

　息子さんは撮影中に一度起きてしまいましたが、はなこさんが優しくトントンしてあげるとお昼寝を再開。その後も慎重に撮影を進め、1時間ほどで撮り終えました。アニメに使用した写真は全部で185枚。難しい編集などは行わず、写真をつなぎ合わせる作業にかかった時間は5分程度だったそうです。