漫画
夫に日常風景を撮影してほしいママの漫画に共感が殺到 「いいね押し足りない」「我が家も」
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一瞬一瞬が大切な宝物となる、子どもの成長。節目の時だけなく、何気ない日常のワンシーンもつぶさに写真に収めておきたいものですが、ある日衝撃の事実に気が付いたという1児のママのエピソードに、たくさんの共感の声が集まっています。昔から絵や漫画を描くのが好きで、漫画家を目指していたこともあるという、作者のえぴたふ(@epi_taphe)さんに話を聞きました。
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自然体な写真を撮れるのはパートナーだけ! 産後1か月で気が付くも…
現在、生後4か月の男の子のママであるえぴたふさんが驚いたこと――それは自分自身と息子が一緒に写った写真がとても少ないということでした。母と子が日常生活で見せる、自然体な写真を撮影できるのは、毎日一緒にいる夫だけ。夫が何も言わずとも撮影をしてくれるようになるまでの様子を漫画に描いています。
漫画にはたくさんの共感の声が寄せられ、「我が家も旦那と娘の写真しかない~~~!!!」「分かる!分かる!分かりました!そう、写真目線じゃない写真、気付かず撮って欲しかった~~!」「いいね押し足りないよ…。わかりみが深すぎて沼にハマりそう(?)」など、パパと子どもの写真は自分が撮影しているためあるのに、自分との写真がないと悩むママが、意外にもとても多いことが分かります。
えぴたふさんに、漫画を描いたきっかけや、夫に写真撮影をお願いする際のコツを聞きました。
Q.この漫画を描いた理由やきっかけを教えてください。
「一番の理由は、主人に私の気持ちを理解してもらうとともに、より積極的に母子写真を撮るようになってほしいからです。また、漫画2ページ目に描いた、主人が両親の写真を率先して撮ったことがあまりに衝撃だったので、これは漫画に残しておかなければ、と思いました。これを読んで、世の男性も妻子の写真を撮るようになってくれたらいいなと考えたのは、描き始めてからのことでした」
Q.母子での写真が少ないと気が付いたのはいつ頃ですか?
「気が付いたのは、産後1か月頃でした。出産直後は身体も回復しておらず、新生児の世話に追われていたため気にする余裕がありませんでしたね。それから1か月が経ったくらいの、産後2か月頃でしょうか、母子写真を撮ってほしい旨を主人に訴え始めました。何も言わなくても撮影してくれるようになったのはつい最近のことです。産後3か月以上、経ってからだと思います」
Q.ご主人が母子写真をあまり撮影しない理由を教えてください。
「私が推測するに、子どもの面倒を見たり一緒にいたりすることは、主人にとっては『日常のシーン』であり、わざわざ写真を撮る対象ではないからではないかなと思います。主人は一眼レフのカメラを持ってはいるものの日常的に写真を撮る習慣はなくて、どこかに出かけたりイベントだったり、特別な時を撮影するのがメインでした。主人の両親が訪問した際に率先して撮影していたのは、あまり頻繁に会いに来られない自分の両親と、息子との写真はいわば『非日常なシーン』だったためだと思います」
Q.撮影をお願いされるようになって、ご主人に心境の変化はありましたか?
「本人に聞いてみましたが、あまりはっきりとした回答は得られませんでした。心を入れ替えて写真を撮ってくれるようになったというよりは、まだまだ私に後々言われると怖いからと義務的に撮ってくれている感じです(笑)」
Q.パートナーに撮影をお願いする時に気を付けたことや、ポイントを教えてください。
「とにかく写りや格好を気にせず撮ってもらうことが大切かと思います。後から取捨選択することはいくらでもできますし、将来自分や子どもが見て、写りや格好を気にしたりはしないのではないでしょうか。そして、写真を撮ってもらったら、たとえ出来がいまいちであっても、相手を責めないことも重要ですね。責められるとやる気をなくして余計に撮ってくれなくなってしまうので。まずはお礼を言い、『次はもう少しこういう感じで撮って!』くらいの軽いお願いにとどめた方が気持ち良く撮ってもらえます。撮影技術は数をこなせば次第に付いてくるはずなので、根気よく撮り続けてもらうのが肝心だと思います」
Q.心に残った感想を教えてください。
「女性からはたくさんの共感をいただき、また男性側からも『耳が痛い』『撮らなきゃと思った』といった意見が寄せられました。逆に男性側が撮ることが多いという家庭もありましたが、我が家と同じような家庭は多いんだ、と少し安心しました。また、『私も“写真を撮って”と訴えていきたい』といった意見も多く、同じようにモヤモヤしている方の背中を押すことができたのがとてもうれしかったです」
「また、『パートナーが写真を撮ってくれたのは良いが、写りが悪い写真を両親や親戚に勝手にシェアされて嫌だった』という意見も何件か寄せられました。パートナーと子どもとの写真を他人に見せる前には、相手にチェックをしてもらってからの方が良いかと思います」
社会人になってからは、絵からすっかり遠ざかっていたというえぴたふさんですが、妊娠出産をきっかけに再び絵を描く楽しさと学生時代の夢を思い出すことになりました。今回、家族の思い出の1ページとして描いた漫画は、たくさんの人にシェアされ、多くの人に勇気を与えています。「これからも漫画を描き続けたいですし、いつか漫画のお仕事ができたらうれしいです」と、えぴたふさんは話します。
(Hint-Pot編集部)