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仕事・人生

長友選手や権田選手の元チームメイト 第二の人生は地元長崎で父の会社の2代目に

公開日:  /  更新日:

著者:坂本 俊夫

土日は夫婦で子どもたちのサッカーの試合の送迎と応援

 サッカー選手を引退し、新たな仕事をする中でつらかったことと良かったことは何だったのでしょう。

「結構厳しい言葉を取引先から言われたこと。激しい怒鳴り声です。私の前歴などは関係ないですから。自分が悪い時もありますが、理不尽な文句もあります。もちろん、先方から思うと不満かもしれないので仕方ないですが、そこまで怒鳴られた経験はなかった。元気のいい業界ですから、まあ、こういう世界なのだなと。

 うれしかったことは、新しく仕事をいただけたり、自社の製品を買っていただけたりした瞬間です。うれしいし達成感があります。サッカーでの達成感とは違いますね」

 子どもは中学1年と小学5年、3年、2年の4人。上の3人は男の子で、サッカーをやっているそうです。

「それぞれチームが違うので、土日は夫婦で分担して送迎や応援をしています。サッカーについて子どもから何か聞かれれば教えますが、こちらから指導はしていません。子どもたちが所属しているチームのコーチに任せています。将来サッカー選手になってほしいという気はまったくないですが、やりたいのだったら応援はするとは伝えてあります。子どもの気持ち次第ですね。

 次男、三男はプロを目指すと言っています。父としてはうれしい。2人には『プロになるならお父さんを超えろよ』といつも言っています。ともかく、自然豊かな場所なので、子どもたちにはのびのび楽しく育ってほしいです」

 また「どこへでもついていくよ」と言ってくれた牧子夫人は、長崎での生活をどのように送っているのでしょうか。

「妻は父の会社で経理の仕事をしています。経験はなかったのですが、経理をしている私の母と一緒に頑張っています。仕事もプライベートも、父母や妻と力を合わせて頑張っていきたいですね」