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仕事・人生

長友選手や権田選手の元チームメイト 第二の人生は地元長崎で父の会社の2代目に

公開日:  /  更新日:

著者:坂本 俊夫

これからは地方創生にも尽力したい

 徳永さんは、「マルトク」での仕事の他に、パートナーと一緒に「マルシャル」という会社を運営しています。どのような活動をしているのでしょうか。

「こちらでは、長崎ならではの新規事業の開発、広告PR活動などをしています。その一つとして農業にも取り組みました。スイートコーン作りを1年間やり、V・ファーレン長崎のスクールの子どもたちと一緒に収穫したり、長崎のホームゲームの時にスタジアムで販売したり、ふるさと納税に出品させていただいたり。

 その流れでお米農家と知り合った関係で酒造会社ともつながり、その農家のお米を使った甘酒造りも立ち上げました。今は『マルトク』での仕事が忙しくて、甘酒はパートナーに任せていますが。また長崎出身のプロゴルファー、櫻井心那選手のマネジメントも行っています」

地方創生にも尽力する徳永さん【写真:坂本俊夫】
地方創生にも尽力する徳永さん【写真:坂本俊夫】

 独自の発展を続ける「マルシャル」。ここでの仕事のキーワードは「長崎」だそうです。

「いろいろなビジネスを長崎発信でやっていくこと。長崎の有名な食べ物を東京などに売り込みたいですね。雲仙市は温泉が有名なので、今は行政(雲仙市)と一緒にその魅力を発信する取り組みをやっています。仕込んでいる最中です。雲仙市と協力してどんどん形にしていき、地方創生に尽力したいですね。これからのことを考えると、自分自身ワクワクしています」

 一方で「マルトク」の事業も、社会のインフラになくてはならない仕事。それを通して地元社会に貢献したいとも語ります。

「第二の人生でやりたいことがいっぱいあって、幸せです。ありがたいことにそれができる環境にあるので、この長崎で愚直に頑張って、社会に貢献していきます」

◇徳永悠平(とくなが・ゆうへい)
1983年9月25日、長崎県雲仙市生まれ。サッカーの名門、県立国見高校から早稲田大学に進学。2003年、Jリーグ特別指定選手としてFC東京でプレーし、2006年には正式にプロ契約を結んで入団。その後、V・ファーレン長崎を経て2020年12月に引退。Jリーグ通算464試合出場。国際Aマッチ9試合、五輪2大会に出場した。現在は父が経営する「マルトク」(コンクリート二次製品製造販売卸業)の副社長。

(坂本 俊夫)