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『タイタニック』の結末 2人とも生き残るのは無理だった? 25年間の論争に終止符か

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ヒロインのローズ役を務めたケイト・ウィンスレット【写真:Getty Images】
ヒロインのローズ役を務めたケイト・ウィンスレット【写真:Getty Images】

 映画史に残る名作『タイタニック』。1997年に公開され25周年を迎えます。そんな本作のクライマックスシーンについて、ジャック(レオナルド・ディカプリオ)とローズ(ケイト・ウィンスレット)2人ともが生き残る術はなかったのか、これまで度々議論となってきました。ローズ役を務めたケイト・ウィンスレット自身がインタビューで話題にしたことも。その議論にとうとう終止符が打たれそうです。ローズとジャックが置かれた状況を再現し、科学的に分析した結果が注目を集めています。

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名シーンを再現してトーク番組を沸かせたことも

 公開25周年を記念して、来年のバレンタインシーズンにはデジタルリマスター版の世界的な劇場公開が発表されている映画『タイタニック』。作品の素晴らしさとともに、これまで論争が繰り広げられてきたのは、ローズとジャックが冷たい海の中で救助を待つ終盤のシーンです。

 ローズが大きなドア板の上に乗り、海に入ったままのジャックに対して「あなたを離さないわ」と伝える姿は感動的。しかし、2人ともドア板の上に乗ることはできなかったのかなど、結末をめぐりさまざまな考察がされてきました。

 このシーンについて、ケイト・ウィンスレットは5年前、人気タレントのスティーブン・コルベアがホストを務める米CBSのトーク番組「ザ・レイトショー」で言及したことも。

 コルベアから「『あなたを離さないわ』と言ったのに離しましたよね?」と質問を受けると「私は嘘をつきました。分かっています。嘘つきです。でも彼はドアに乗るためにもっと一生懸命になるべきだったわ」と答え、会場は爆笑の渦に。さらにコルベアとともにシーンを再現し、ハッピーエンドにしたことが大きな話題になりました。

5年後の質問時とは意見が真逆になったウィンスレット

 しかし、出演最新作の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のプロモーションのため、ポッドキャスト番組「ハッピー・サッド・コンフューズド」に出演したウィンスレットは、真逆の答えを出しています。

 米ニュース専門放送局「FOXニュース」電子版によると、『タイタニック』のクライマックスシーンについて、レオナルド・ディカプリオが「ノーコメントです」と答える映像を見せられたウィンスレット。すると「実は、あのドアに2人で乗っていたら助かったとは思っていないの」と答え「彼は乗れたかもしれないけれど、傾いてしまって2人とも海に落ちてしまったと思う」と考察しています。

 ちなみに、ウィンスレットは夫とともにさまざまなウォータースポーツを楽しんでいるため、水に関する知識は相当なものなのだそう。そうした経験から、ドア板に2人で乗る方法は現実的ではないことを指摘しました。

化学的に分析した結果…「愛と犠牲と死についての映画だ」

 さらに、同作を監督したジェームズ・キャメロンもこの問題について、カナダ紙「トロント・サン」に対し科学的に分析したことを明かしました。

 その方法はウィンスレットとディカプリオの体格に似たスタントマンにセンサーを取り付けて、生き残ることができたかを氷水の中でシミュレーションするというもの。さまざまな方法で生き残れるかを試しました。その結果、「1人だけは生き残ることができた」としています。ちなみにこの分析についての特別番組は、来年2月に公開されるそう。

 キャメロン監督は「彼(ジャック)は死ぬ必要があったんだ。ロミオとジュリエットみたいなものだ。愛と犠牲と死についての映画だ。愛とは犠牲によって量られるものだ」と語っています。

(Hint-Pot編集部)