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「アメージングなお手伝いさん」 双子の育児を手伝う犬 献身ぶりが米国で話題に
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犬は飼い主さんに忠実といわれていますが、しっかりと信頼関係を築けばお手伝いまでしてくれるようです。双子の育児をせっせと手伝うカナダ在住の忠犬。双子の誕生当初は戸惑いも見られたそうですが、今は「アメージングなお手伝いさん」とTikTokで話題になっています。実はこのお手伝い、教えた芸を見事に“有効活用”したものだそうです。
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双子の誕生に困惑気味だった愛犬
TikTokで大反響を呼んだ忠犬は、カナダのオンタリオ州カプリアルでジョシュさんとケリーさんのローメ夫妻と暮らす7歳の「ルーシー」ちゃん。米テレビ局NBCの朝番組「トゥデイ」ウェブ版によると、夫妻には今年、双子の新生児が誕生しました。するとルーシーちゃんは、複雑な心境に陥ったようです。
「ルーシーは混乱していました。最初の5、6日はとてもよそよそしい態度で、チャイルドシートに無理やり入ろうとしたり、注目を集めたくて存在をアピールしようとしたり。本当に悲しい状況でした」
そう語るジョシュさん。先代犬が亡くなって6か月後に迎えられたルーシーちゃんは、約7年にわたって夫妻との絆を着実に築いていました。そこに赤ちゃんが登場したため、居場所を失った気持ちになってしまったようです。しかし、そう時間も経たないうちにかわいい双子のことが大好きになりました。
飼い主さんの教えを基にヘルパー役をこなす
そして現在のルーシーちゃんは、家事手伝いのヘルパー役をこなす忠犬として注目の的に。TikTokで公開された動画には、冷蔵庫を開けてミルク入りの哺乳瓶を運ぶ姿や散らかったおもちゃを片付ける姿などが収められています。
指示通りに仕事をこなしている秘訣は、以前からジョシュさんが何年もかけて教えていた芸にあります。実はルーシーちゃんが家族の一員になった頃、ジョシュさんが仕事を失うという苦しい状況にありました。
「そこで僕は(ルーシーちゃんに)『聞いてくれる? 僕は今仕事がないから、ちょっと付き合ってくれる人が必要なんだ』と言ったんです」
始まったのは、家の中の物を探して持ってくるという芸のレッスン。何年も続けた結果、ルーシーちゃんはほぼ完璧にマスターしていました。この芸の数々を育児のお手伝いにバージョンアップ。冷蔵庫から哺乳瓶を持ってくる芸は以前、ビール缶を見つけるというパーティー用の芸だったそうです。
「ルーシー、紙おむつを持ってきてもらえる?」という指示を即座にこなすなど、完璧なヘルパーぶりを伝えるTikTok動画は100万件以上もの“いいね”を集めています。コメント欄には「泣いた」「ルーシーは何でも分かっているのよ」「何て素敵なお姉さんなの!」など、ルーシーちゃんの献身ぶりに感動する声も。
「ルーシーは認知力もそうですが、言葉の関連性も高いんです。彼女の脳に刻まれているんでしょうね」とジョシュさんは愛犬を称えています。またルーシーちゃんはご近所さんの間でも大人気。外出する度に隣人からハグやおやつでかわいがってもらっているそうです。
(Hint-Pot編集部)