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渋滞にはまった時の正しい車間距離 現役教習指導員が注意喚起 むやみな車線変更は厳禁

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

冬場の閉め切った車内では集中力が低下することも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
冬場の閉め切った車内では集中力が低下することも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 いよいよ2023年が近づいてきました。この年末年始は3年ぶりに行動規制がないため、車で帰省や旅行に出かける人も多いでしょう。NEXCO東日本が発表した渋滞予測によると、下り線は1月2日(月)、上り線は1月2日(月)と3日(火)に渋滞が多発する見込み。特に長いのは、上り方面の東北自動車道で1月2日午後5時頃、加須IC付近で予測されている35キロです。こうした渋滞で注意すべきことはあるのでしょうか? 烏山自動車学校で教習指導員を務める小西隆さんにお話を伺いました。

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冬の渋滞で特に気をつけたいことは「車間距離」と「むやみな車線変更」

 自身の予定に合わせて移動できる車はとても便利ですが、やはり渋滞は厄介なもの。GWや年末年始など、世間が一斉にお休みになる時期は、ある程度の渋滞を避けることができません。小西さんによると、渋滞が予想されている場合は十分な給油が大切なのだそう。

「高速道路に入る前に燃料を十分に給油しておくことが大切です。また運転計画に余裕を持ち、サービスエリアやパーキングエリアでこまめに休憩を取って気分転換をすると良いでしょう」

 とはいえ、実際に渋滞にはまってしまったら、運転の注意点はあるのでしょうか。

「低速時や停止時も、適切な車間距離を取って追突事故に注意します。車線変更を繰り返しても到着時間はほとんど変わらないことが多いので、むやみに車線を変えると、すり抜けてくる二輪車などとの事故につながる恐れも。

 前車に続いて停止する時は、約一車長(4~5メートル)あけて停止することが大切です。時速20キロ以下の低速走行時は、約10メートルの車間距離があると前車が急停止しても追突を防ぎやすくなります」

大雪による立ち往生 燃料と装備の準備を

 冬場は窓を閉め切り、エアコンをつけた状態で走行することが多いもの。そこでもやはり注意が必要です。

「閉め切った車内では、集中力が低下することもあります。寒くても時々換気をしたり、エアコンを外気導入にしたりすることも大切です」

 小西さんによると、他にも冬場の運転で注意したいポイントは以下の3つ。

・夜間や早朝はガラスが凍結することがあるので、必ず溶かしてから運転する
・積雪や凍結路面は、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンを過信せず、速度を落として車間距離を広めに取って運転する
・大雪による立ち往生が発生することがあるため、常に燃料に余裕を持つ。スノーブラシやスコップ、防寒具、水や非常食、携帯トイレ、スマートフォンの充電器などを準備しておくと良い

 今年はすでに大雪による立ち往生が大きく報じられているため、年末年始も特に気をつけたいことの一つです。渋滞だけでなく、いろいろと注意を払いながら、安全な年末年始をお過ごしください。

(Hint-Pot編集部)