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「そんな殺生な!」 時代劇“あるある”がなぜかロックな展開!? 4コマ漫画に9万人爆笑
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「そ……そんな殺生な!」とは、何かの事情で無茶なことをされた時、そのひどさを訴える定番セリフ。時代劇などで耳にしますが、今の世の中では冗談めかして使うこともありますよね。この定番セリフからとんでもない方向に展開する4コマ漫画が、ツイッター上で9万件超の“いいね”を集めて話題になっています。漫画家の稲井カオル(@Kaoru_Inai)さんにお話を伺いました。
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「金が払えないなら娘はもらっていくぞ!」 いつも通りのはずが…?
「ヤングアニマルZERO」(白泉社発行)で連載していた「そのへんのアクタ」など、多くの作品で人気を集めている漫画家の稲井カオルさん。個人のツイッターアカウントでは、普段描いているストーリー漫画で使いどころがないネタを4コマ漫画で発表しています。
今回ツイッター上で話題になった4コマ漫画は、タイトルがずばり「殺生」。多くの人が想像する通り、舞台は江戸時代風です。ちょんまげを結ったお父さんから若い娘を奪う強面の男。そこでのセリフはもちろん「金が払えないなら娘はもらっていくぞ!」です。
すでに時代劇“あるある”ですよね。そこでお父さんも読者の期待を裏切らず「そ……そんな殺生な!」と返します。普通なら、ここで登場するのは町人のふりをした正義のお侍さんでしょう。でも、強面の男はまさかのセリフを叫びます。
「それが嫌なら俺のギターに合わせてみろ!」
「え? どうしてそうなるの?」とお思いでしょうが、オチのコマを見ると納得です。確かにギターは必要……というか、なくては始まらない状態に突入する3人。まさかの展開に驚くばかりの4コマ漫画は、何と9万件超の“いいね”を集めました。
リプライ(返信)には「5弦ベース……このじいさん、只者じゃねぇ」「5弦ベースだと……!!」「娘さんがドラマーなところにしびれました!」「ロックだぜ」「娘は(バンドのメンバーに)もらっていくぞ」など、かなり盛り上がった声が寄せられています。やはりロックは人々のハートを一つにしてくれるものですね……。
アイデアのきっかけは映画 実は3コマ目に“失敗”が?
Q. 今回のネタを思いついたきっかけは?
「映画『セッション』(ジャズドラマーを目指す青年を描いた米国映画)について書かれている文を読んだ時に『セッション……セッション……殺生……』と頭によぎりました」
Q. 今回の漫画でこだわった点を教えてください。
「絵を、特に楽器をなるべくちゃんと描いた方が面白いと思ったので、いつもの4コマよりも時間をかけて描きました」
Q. 4コマ漫画の魅力はどんなところですか?
「ストーリー漫画では使いどころがないネタでも、4コマ漫画なら拾い上げることができるので、私にとっては良い息抜きになっています」
Q. 心に残った感想や感想を読んで気づいたことは?
「ベースの種類についてのコメントをたくさんいただいたので、やっぱり楽器に詳しい方は細かいところまで見ているのだなと思いました。3コマ目だけ、着物の合わせを逆に描いてしまったのですが、そこについてはあまり指摘されなかったので安心しています」
(Hint-Pot編集部)