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七草粥の「スズナ」としても知られるカブ 調理時は皮をむくべき? 栄養価に違いは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

皮をむいた方が良い場合、むかない方が良い場合

葉柄も残す時は汚れをよく落とすこと(写真はイメージ)【写真:写真AC】
葉柄も残す時は汚れをよく落とすこと(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 皮をむくか、付いたままにするかは、どんな食感に仕上げたいかによって決めると良いでしょう。カブの皮近くには繊維があり、残っていると硬い食感になります。

 こりこりとした食感にしたい場合は、皮付きのまま生で漬け物や、適度な厚さに切って炒め物や煮物などに。カブはまず、よく水洗いします。葉柄も残す場合は、水の入ったボウルの中で竹串を使って軸元の汚れを落としてください。

 やわらかい食感にしたい時や味を染み込ませたい時は、皮をむいた方が食べやすく仕上がります。春先に出回るカブは肉厚でやわらかめの食感になるので、スライスした生のものをサラダとして食べるとカブ本来のおいしさを味わえるでしょう。

 火が通りやすいので、カブの形を残したい場合は煮る時間に注意を。また、むいた皮の部分はきんぴらにしてもおいしくいただけます。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾