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カブの栄養を効率良く摂るにはすりおろしを 栄養士が教える見分け方や保存法も
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教えてくれた人:和漢 歩実
カブ(小カブ)は淡泊な味わいですが、栄養がたっぷりと含まれています。葉付きで売られていることも多いので、葉も捨てずにいただきましょう。栄養メリットや新鮮なものの見分け方、保存方法などを栄養士の和漢歩実さんに伺いました。
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カブの栄養 葉にも栄養がたっぷり
カブはアブラナ科の植物。普段食べている白い部分は肥大した根(実際は茎)です。春先になるとみずみずしさが増します。カブにはでんぷんを分解する消化酵素のアミラーゼが含まれています。大根に比べ食感がやわらかく辛味も少ないため、辛味が苦手な方や胃腸の弱い人におすすめです。
またカブの葉は、栄養が豊富なことで知られています。普段食べる白い根の部分にはないβカロテンがたっぷり。βカロテンは必要時にビタミンAに変わり、風邪予防に役立つ栄養素です。このため葉の部分は「緑黄色野菜」の分類になります。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基にカブの根(皮付き、生)と葉(生)の主な栄養を見ていきましょう。
○エネルギー
根:18キロカロリー
葉:20キロカロリー
○βカロテン
根:0マイクログラム
葉:2800マイクログラム
○ビタミンC
根:19ミリグラム
葉:82ミリグラム
○カリウム
根:280ミリグラム
葉:330ミリグラム
○カルシウム
根:24ミリグラム
葉:250ミリグラム
○鉄
根:0.3ミリグラム
葉:2.1ミリグラム
○食物繊維
根:1.5グラム
葉:2.9グラム
主に食用となる白い部分(根)よりも、葉の方が栄養価が高いことが分かります。