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たった1センチ! 断面も超リアルなミニチュアフードに驚愕 こだわりの制作工程とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

精巧に作られたミニチュアフード。思わず口に運びたくなる【写真提供:fraise(nao1738)さん】
精巧に作られたミニチュアフード。思わず口に運びたくなる【写真提供:fraise(nao1738)さん】

 近年、大人の女性を中心に人気が高まっているミニチュア。小さな家具や調理器具などが詰まったドールハウスを見ていると、つい時間を忘れてしまう……という人も少なくないでしょう。今回紹介するのは、思わず口に運びたくなってしまうほど精巧に作られたミニチュアフード。パンの断面はまさに本物そっくりです。ミニチュア制作歴13年目という、作者のfraise(@fraise9_nao)さんに詳しいお話を伺いました。

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成型や着色、乾燥を繰り返して作り上げる見事な断面

 インスタグラム(nao1738)上で約16万人のフォロワーを持つfraiseさんは、有名なミニチュアクリエイター。2017年には「樹脂粘土でつくるミニチュアcafeごはん」(日本ヴォーグ社刊)を出版しました。

 多くのファンを虜にする理由は、そのリアルさ。先日ツイッター上で3.1万件もの“いいね”を集めた動画には、指先よりも小さな、1センチしかない1斤の食パンをカットする様子が収められています。現れた断面は、見るからにふかふかとしていておいしそう! この他にもフランスパンやカンパーニュ、クロワッサンサンドなど、どれも驚くほど小さく、本物そっくりです。ただし素材は樹脂粘土のため、もちろん食べることはできません。

 本物のような見た目の秘密は、fraiseさんの観察眼と繊細な工程にあるようです。例えば、山型食パンを作る場合は、成形してから一度乾燥させて着色。さらに乾燥させた後、スライスして気泡を付けます。気泡ができたら完全に乾燥させ、ニスを塗って完成です。

「ミニチュアパンの断面を作る時は、なるべく本物のパンを横に置き、実物を見ながら気泡や焼き色を付けています。気泡の大きさや深さなど、一つひとつ見ながらの作業です。出来上がったらカメラで接写して、繊細さをチェック。納得できなければもう一度やり直します」

 納得がいかなければ、成型を一からやり直すことも。その時々でやり直しにかかる回数は変わりますが、山型食パン1つ完成させるには、失敗がない場合でも2~3日を要するそうです。