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「本当にやめてほしい」 劇場客席のスマホ画面はどれくらい目立つ? 劇場が注意喚起

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

暗闇の中で光るスマートフォン(写真はイメージ)【写真:写真AC】
暗闇の中で光るスマートフォン(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 映画館や劇場で場内の照明が消えると、開演前のワクワク感はピークに達します。そんな時や開演後、客席のどこかから暗闇を照らす光がピカッと……一瞬にして現実に引き戻されてしまった経験を持つ人もいるでしょう。映画や演劇などの鑑賞時に注意するものといえばスマートフォンですが、近年はここにスマートウォッチも追加されています。使用者からすると「一瞬くらい平気では」と思いがちなこの2つ、実際はどの程度目立つのでしょうか? 九州の有名劇場「博多座」の公式ツイッター(@hakatazatheater)が検証動画を公開し、大きな反響を呼んでいます。

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本人は意外と気づいていない? 劇場内でのスマホ使用に注意喚起

 映画館や劇場で作品が始まる前、場内アナウンスはスマートフォンの電源を切るか機内モードにするよう呼びかけます。そこに「画面を見ることも控えて」という内容や、スマートウォッチの明滅に対する注意喚起がプラスされている場合も。「一瞬くらい平気なのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、実はかなり目立っているようです。

 九州最大級の演劇専用劇場「博多座」(福岡県博多区)の公式ツイッターは検証動画を投稿しました。同劇場は歌舞伎やミュージカル、宝塚歌劇など、多様な演目に対応する演劇専門劇場。以前から「博多座検証シリーズ」と題したマナー動画を公開しており、昨年も「前のめりは後ろの席の視界をどれくらいふさぐ?」といったテーマが話題を呼びました。

 今回投稿された動画のタイトルは「スマートフォンとスマートウォッチの光はどれくらい目立つ?」。実際の劇場で上演時の照明を再現し、暗くなっている客席でスマートフォンとスマートウォッチを点灯させるという内容です。見れば一目瞭然。画面の大きさこそ違いますが、両者とも驚くほどに目立つことがはっきりと分かります。

 まずは光るスマートフォンを後方の席から見ると、暗闇の中に白くて長細い光がぽつりと浮かび上がっています。徐々に近くへ移動すると、感じる光の強さも比例しているような。動画では「シンプルに目立つ」と結論付けています。続いてのスマートウォッチは、表示された文字だけが光るタイプ。後方の席から見るとやはり光がぽつりと浮かび上がり、「それなりに目立つ」とされています。

 この投稿は2.7万件以上の“いいね”を集めました。リプライ(返信)には、「先日、お隣の時計が光っていて『光っていて気になります』と申し上げたところ、ご本人まったく気づいていませんでした。すぐに消してくださいました」「本当にまぶしいから、気をつけたいし、やめてほしい」といった体験談が。

 また「映画館やミュージカルでは、小さな光でも気になりますよね。実証実験してくれて参考になりました! ありがとうございます」「博多座さんの検証シリーズ好きです。マナーを守って楽しく鑑賞ですね」など、注意喚起に感謝する声が寄せられています。

 投稿に添えられたメッセージには「最近は特にスマートウォッチの通知が無意識に光っている方が増えておりますので今一度ご配慮いただればと存じます」の一文も。また動画の最後では「小さな光でも暗い客席ではとても気になります。開演前に電源オフ、または光や音が出ないよう設定をお願いします」と呼びかけています。

(Hint-Pot編集部)