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箸の持ち方、人の悪口…「育ちの良し悪し」を感じた瞬間 「見た目で判断した自分を恥じた」の声も
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諏内えみさんのマナー本『「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)が、今年2月の発売から半年ほどで30万部を突破。出版不況の時代にあって話題を呼んでいます。Amazonのレビューを見ると、評価はまさに賛否両論。当人には変えられない育ちを否定するなんてといった批判もあれば、自身を変えることができると分かったといった肯定的な意見もあり、「育ちの良し悪し」という言葉に対し、多くの日本人が気を揉むということが浮き彫りになりました。そこで今回は、「育ちの良し悪し」を感じた瞬間についてお伝えします。
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どの部分で「育ち」を判断するかは人それぞれ
筆者がまだ幼い頃、転校したばかりの学校で、仲良くなったクラスメートを家に招いたことがありました。
その子が帰った後、母から「今日連れてきた子は、家に入る際に挨拶もしないし、お菓子やジュースを出してもお礼も言わない『育ちが悪い』子。だから二度と連れてこないでね」とキツく言われ、当時は「せっかく仲良くしてくれた子なのに、なんでお母さんはこんなひどいことを言うんだろう?」と思ったものです。
自分が大きくなってみると、母の言い分は「礼儀=育ち」とする考えによることが分かりました。このように、どの部分で「育ち」を判断するかは、人それぞれだといえます。
関東在住の幸恵さん(45歳・仮名)は、職場にいる「育ちが悪い」女性に悩まされているといいます。相手は自分より2歳年上で、2年ほど前に縁故採用で入社。しかしそのせいもあってか、挨拶は自分より立場が上の人にしかせず、来客に対してもぶっきらぼうでバカにしたような態度をとるため、社内で問題になっているそう。
「育ちが悪い。この言葉がぴったり当てはまるような女性なんです。私の職場では、昼休憩に自分の机でお弁当を食べる人が多いのですが、彼女はお箸の持ち方はめちゃくちゃだし、食べ方が汚いんです。あとは誰かが新しいものを持っていたり、買った話をしたりすると、すぐ『いくらだったの?』『ローン何年?』などとお金の話に。他にも言葉遣いなど含め、ちょっと聞くに堪えないことがあります」
他の社員は腫れものに触るかのような扱いをしているそうですが、当の本人は「特別扱いされている」と勘違いしているようにも見えるとか。ここでは、お箸の持ち方や食べ方、話題の選択などで「育ち」が判断されているようです。