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「このアイデアはなかった」 “ジブリ飯”に19万人悲鳴 リアルすぎると話題に

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著者:Hint-Pot編集部

映画『風の谷のナウシカ』に登場する王蟲をオムそばで完全再現【写真提供:しゃく(@shakunone)さん】
映画『風の谷のナウシカ』に登場する王蟲をオムそばで完全再現【写真提供:しゃく(@shakunone)さん】

 煌々と輝く赤い目や、暗緑色の表皮に包まれた体、口から出ている無数の糸状の触手。真っ白な皿の上にいるのは、1984年に公開された宮崎駿監督の名作アニメ映画『風の谷のナウシカ』に登場する“王蟲(おうむ)”をイメージして作られたオムそばです。すべて食べられる食材でありながら、その高い再現度は大きな話題に。ツイッター上では何と約19万件もの“いいね”が集まっています。投稿者のしゃく(@shakunone)さんに詳しいお話を伺いました。

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ジブリの世界を“再現” 王蟲モチーフのオムそば

 食パンの上でとろりと黄身がとろける『天空の城ラピュタ』の目玉焼きパンや、厚切りハムがのった『崖の上のポニョ』のハムラーメンなど、スタジオジブリ作品にはおいしそうな食べ物がたくさん登場します。それらを実際に食べてみたいと再現した料理は“ジブリ飯”と呼ばれ、SNSやYouTubeで一大ジャンルになるほど大人気です。

 投稿者のしゃくさんご夫婦は、「一番を決められないくらいジブリはどの作品も魅力的だよね」とよく話し合うというほど、スタジオジブリ作品が大好き。特に料理上手なしゃくさんの配偶者さんは、“ジブリ飯”を作ることで作品の世界観を深く楽しんでいます。

 ある日、しゃくさんは何気なく「“ジブリ飯”ってめっちゃおいしそうだよね」と配偶者さんに話しかけました。すると、配偶者さんが腕によりをかけて“ジブリ飯”を作ってくれることに。どんな料理が出てくるのかワクワクしながら待っていましたが、しゃくさんは目の前に置かれた一皿を見て震え上がってしまったそうです。

 何と完成したのは「王蟲そば」。硬くてゴツゴツとした表皮は、ペーストにしたホウレン草を溶き卵に混ぜてなるべく本物に近い色合いに焼き上げ、体節に見えるよう再現度にこだわって重ね合わせ合わせました。14個の瞳はミニトマトを半分にカットして、無数に伸びる触手は市販のソース焼きそばを使用しています。

 リアルさを追求するあまり料理は冷めてしまったそうですが、もちろんおいしかったそう。また、料理の腕前はもちろん、王蟲とオムレツの「オム」がかかっているところにもセンスが光っていますよね。

 そんなインパクト大な一品をしゃくさんがツイッターに投稿したところ、何と19.1万件もの“いいね”を集め大きな話題になりました。リプライ(返信)には、「完璧ですね」「これは芸術ですね この発想大好き」「これは秀逸」「奥様、さすがすぎて言葉にならない」「リアルなやつが来た」「クオリティが神」「素晴らしすぎて震えます」「かわいい! かわいすぎる このアイデアなかったわー」など称賛の声が続出しました。

 今回の大反響について、しゃくさんは次のように語ります。

「私は岡山県津山市で小さな縫製工場を経営している3代目です。妻は、私が家業を継ぐ時も、下請けを脱却して自分たちのブランドを立ち上げる時も、先行きが分からない不安な中でも、いつも背中を押して支えてくれました。その妻の才能にたくさんの共感をもらえてとてもうれしいですし、普段SNSをやらない妻も驚きとともに喜んでいます」

映画の世界観そのままの“ジブリ飯”で家族も友人もハッピーに

 過去にも“ジブリ飯”に挑戦したことがあるという配偶者さん。たとえば、昨年のクリスマスのホームパーティー料理は『魔女の宅急便』をテーマに友人と合作。主人公キキが配達したニシンのパイや、風邪をひいた時におかみさんが作ってくれたミルク粥、ほうきで空を飛ぶキキのシルエットがデコレーションされたケーキといった再現料理が食卓を彩りました。

「友達と相談して、クリスマスといえばサンタさん、サンタさんはプレゼントを運ぶ、運ぶといえば宅配便……と連想していき、『魔女の宅急便』をテーマにすることに決めました」

 また、『天空の城ラピュタ』の有名な目玉焼きパンや、宮崎駿さんの初監督作品『ルパン三世 カリオストロの城』のミートボールスパゲティに挑戦したことも。

 そんな中でもしゃくさんが「圧巻でした」と言うほど印象に残っているのが、配偶者さんの友人の結婚式で振る舞われたというウェディングケーキ。配偶者さんが手伝ったそうで、モチーフには『となりのトトロ』に出てくるネコバスが選ばれました。にっこり笑顔のネコバスの体部分はロールケーキになっており、周りには「幸せ行」と書かれたバス停や、到着を待つトトロなどのキャラクターが並べられています。

 たくさんの人を笑顔に導く、しゃくさん夫妻の“ジブリ飯”。見ているだけでほっこりと温かい気持ちになります。これからもどんな再現料理が発表されるのか、とても楽しみですね。

(Hint-Pot編集部)