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生粋の“ドイツ猫”もやっぱり…飼い主にどんな愛情表現を見せる? 在住記者の猫日記
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猫の性格は千差万別。物怖じせず誰にでもすり寄る子もいれば、警戒心むき出しでなかなか心を開いてくれない子もいます。しかし、一緒に暮らす時間の中で少しずつ心を通わせていくことができるようです。ドイツを拠点にするサッカーライターの島崎英純さんは、昨夏に2匹の保護猫をお迎えしました。生粋の“ドイツ猫”である2匹は性別と性格が異なり、愛情表現もバラバラ。それでも、島崎さんとの距離を縮めながら、変化を見せるようになりました。
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ともに暮らす2匹の猫はドイツ生まれドイツ育ち
ドイツで僕とともに暮らす男の子の「心(ココロ)」と女の子の「皐月(サツキ)」は、まったく異なる生活様式や行動、行為を示します。
2匹はドイツ南部の田舎町にある農家から譲り受けた子たちで、生粋の“ドイツ猫”です。譲り受けた当時の彼らは生後3か月前後で、他のきょうだい猫とともに健康にすくすくと育ちました。
僕がその農家へ赴いて初めて対面した時は、多くのきょうだいたちが身を寄せ合う中で、ココロがサツキにせっせと毛づくろいしていました。その様子を見た僕は「この2匹はとても仲良しなんだなあ」と思い、我が家に迎え入れようと決めた経緯があります。
男の子のココロは社交的な性格で食いしん坊
ココロはどんな猫とも仲良くなれる社交的な性格で、人間に対しても物怖じせず、初対面の人の足元にズンズンと歩み寄って頬をスリスリとこすり付けるような子です。なので、新たな住処となった僕の家にもすぐになじんでくれましたし、僕に対しても遠慮なく、良い意味で我が物顔な態度を取ってくれました。起きている間は大抵僕の近くへにじり寄り、「さあ、僕の体を撫でておくれ!」とばかりに仰向けになってスキンシップを要求します。
また、ココロは大変な食いしん坊。朝、昼、晩とごはんへの欲求が凄まじく、その抜群の体内時計で食事時間が近くなると「ごはんをよこせ!」とシュプレヒコールを発します。ただ、彼の体内時計には若干の狂いが生じていて、特に朝方、本来の食事時間から1時間半ほど早い早朝4時半前後に、僕の顔に体を覆いかぶせてくるのが多少の難点です。
そして大変なやきもち焼きでもあります。僕とサツキが仲睦まじくイチャイチャしていると「僕も仲間に入れてよ~」とばかりに「ク~ン」と鳴いて、時には僕の膝に乗っていたサツキを蹴落として乗り込んでくることも。ココロは愛情深い子で、彼に「心」と名付けたのは慧眼だったなあと思っています。