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手首を掴むだけ 疲れにくくなる人の背負い方に大反響 「介護にも役立つ」
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アウトドアレジャーはもちろん、日常生活の中でも傷病人と接する場面は多くあります。「まずは別の場所に移動させて……」と思った時、皆さんならどうしますか? 災害への備えとしても、使える知識は多く蓄えておきたいものです。警視庁警備部災害対策課の公式ツイッター(@MPD_bousai)はこのほど、山岳救助などでも活用されている「疲れにくい背負い方」を紹介。1.6万件もの“いいね”を集めて話題になっています。
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背負った傷病人の手首を掴むだけで疲れにくい背負い方ができる
当然ながら、傷病人の発生は予期できないもの。そこで冷静さを保つためには、しっかりとした知識が役立ってくれるでしょう。そこでまず知っておきたいのが、自分にも負担をかけずに傷病者を安定して運ぶ方法です。
警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターは、「普通の背負い方」と「疲れにくい背負い方」の比較を写真付きで投稿。ちょっとしたポイントを掴めば、バランスが保たれたまま安定して搬送できると伝えています。
○普通の背負い方
一般的なおんぶの体勢。傷病人を背負った救助人は、傷病人の太もも辺りを外側から左右の手でそれぞれ抱えます。傷病人の手は救助人の胸上で交差されていることが多いでしょう。
○疲れにくい背負い方
「普通の背負い方」をした後、太もも辺りを抱えている左右の手で、救助人の胸辺りにだらりと下がっている傷病人の手首を掴みます。傷病人の膝下に前腕を通して支え、傷病人の手首を握る状態に。傷病人の両腕がリュックのストラップのように見える体勢です。
投稿には1.6万件超の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「目からウロコです。介護にも役立ちます」「試してみたい」「初めて知りました!」「こういう実用的な知識ってすごく大事」といった声が。
また「意識がない人は脱力しているから重い。運ぶ時は、なるべく無駄に力を使わず、疲れにくくなければならない。人を運ぶ技術は、知っているといざという時に役に立つ」「これは赤十字病院に行っている看護師の友人に教えてもらいました。知っていて!」など、必要性を呼びかける声も寄せられています。
救助や介護など、さまざまな場面で役立ちそうな背負い方。まずは一度、身近な人で練習してみてはいかがでしょう? しっかり覚えておけば、いざという時でも焦らず行動できそうですね。
(Hint-Pot編集部)