日頃の疲れを癒やすため、休日は少し遠出してリフレッシュ。自分へのご褒美とはいえ、宿泊費はできるだけ安く抑えつつ、快適に過ごしたいのが正直なところですよね。そこで“賢く・安く”ホテルの予約を取るにはどうすればいいか、ホテルのエキスパートとして活躍する小林千花さんにレクチャーしていただきました。

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ホテルの料金が変動する主な理由は？

　ホテルの料金は、曜日やイベントなど、需要と供給のバランスによって日々変動しています。料金が変動する大きな理由は、一日に販売できる客室数に上限があるため、宿泊料金を増減させることで利益を上げているからです。

　宿泊料金が安くなる日は「宿泊の需要が低い日」です。そのため、宿泊料金が高い日は宿泊の需要が高い日になります。ホテルに安く泊まるためには、まず料金が変動するこれらの理由を知っておく必要があります。

賢く安くホテルに宿泊するための3つのポイント

1. 必ずウェブサイトで比較して予約する
　ホテルを予約する時は、旅行代理店を経由するかホテルに直接電話をかける、ホテルの公式ウェブサイトまたはOTA（オンライン上のみで予約のやりとりを行う旅行会社）サイトを利用することが多いと思います。

　この中ではウェブを利用した予約が一番お得に泊まれる場合が多いです。旅行代理店を経由する場合や直電でも、スタッフがそれぞれ予約客の情報を聞き、予約を完了させています。しかしウェブ予約では、予約客が自分自身で必要情報を入力し、予約を完了させます。“スタッフが予約を入力する”という手間がかかっていない分、ウェブ予約のほうが宿泊料金を安くできるのです。

2. 早めに予約する
　宿泊日が確定したら、早めに予約を入れることで安く宿泊できる場合があります。基本的にホテルの宿泊料金は、当日に近づけば近づくほど高くなる傾向にあるのです。なぜなら、当日に近づくほど宿泊の需要が上がるから。

　ホテルによっては「早割プラン」などの割引プランも用意していますので、OTAサイトや自社ウェブサイトを比較し、有効に活用しましょう。ただしホテルによっては、当日までに空室をさばけなかった場合に料金を下げることもあります。

3. ホテルの公式ウェブサイトを必ずチェックする
　ホテルの公式ウェブサイトは、手数料がない分、料金を安くできます。OTAサイトに支払う手数料はホテルにとって大きな支出となるので、基本的に公式ウェブサイトからの予約が最安値になることが多いのです。

　しかも、公式ウェブサイトなら宿泊料金が安いだけではなく、ホテルによっては滞在時間の延長など限定の特典が付くこともあるので、公式ウェブサイトはチェックしたほうが良いでしょう。

予約をせずにホテルに宿泊することは可能？

　予約をしていないのに、当日ホテルを訪れて宿泊をすることを「飛び込み宿泊」と呼ぶことがあります。

　ホテルは基本的に、当日空室があれば予約なしでも宿泊できることが多いです。ただしホテルによっては、飛び込み宿泊の条件（時間や人数など）やデポジットの金額を上げるなどルールを設けている場合もあるため、空室があるからといって必ず宿泊できるとは限らないので注意しましょう。

「宿泊需要が低い＝宿泊料金が安くなる」ことを理解しておけば、“賢く・安く”ホテルステイを楽しむことができるはず。旅行を計画するときは、宿泊先の料金比較もしっかり行いましょう。

（小林 千花）

小林 千花（こばやし・ちか）

1995年10月3日、東京都港区生まれ。2018年から生島企画室に所属し、舞台を中心に俳優として活動。株式会社ファーストキャビンHD取締役。「美人百花」（角川春樹事務所発行）の専属読者モデル。特技は「一度お会いした人の顔と名前を覚えられる」。趣味はホテルめぐり、宝塚観劇。「利き酒師」の資格も持っている。身長155センチ、血液型O。